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アレサ・フランクリン『Amazing Grace』 幻のドキュメンタリー映画、上映中止に

2015/09/06 01:53掲載
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Aretha Franklin / Amazing Grace
Aretha Franklin / Amazing Grace
アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の名作『Amazing Grace』(1972年)の制作を記録した幻のドキュメンタリー映画。43年の月日を経てついに日の目を見ると期待されていましたが、アレサ側が起こした上映中止を求める訴訟のため、上映は厳しい状況に。ハリウッドリポーターによれば、初演される予定であった<テルライド映画祭(Telluride Film Festival)>での上映は担当裁判官から「上映の一時禁止」が警告されたため上映が中止されたようです。映画は9月10日からカナダのトロントで始まる<トロント国際映画祭>での公開も計画されていましたが、その上映も厳しい状況になったと言われています

『Amazing Grace』は、アレサが1972年1月にニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会にて行ったライヴの模様を収録したアルバム。この模様は『追憶』や『愛と哀しみの果て』の監督として知られる故シドニー・ポラック(Sydney Pollack)監督によって撮影され、劇場公開される予定でしたが、完成を前にしてお蔵入りに。その理由のひとつとして、映像と音源の同期がうまくいかなったと言われています。

ポラックの死後(2008年没)にプロデューサーのアラン・エリオットがワーナー・ブラザーズスタジオから『Amazing Grace』の撮影映像の権利を獲得、上映プロジェクトを進めていました。

ハリウッドリポーターによれば、アランは今回、上映前にアレサからの許可を取っていなかったようで、アレサの承諾なしでプロジェクトが進められていたようです。アラン側の担当弁護士は、裁判官からの警告について「裁判所は彼女のような芸術家を守った。プロデューサーは彼女に許可を取る必要があった。我々はこれが適切な判断であったと思う。この結果に非常に満足しています」とコメントしています

以下は以前に公開されたトレーラー映像