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ロリー・ギャラガーが率いたテイスト 70年<ワイト島フェス>の全貌を収めたライヴ作品が発売

2015/07/23 15:28掲載
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Taste / What's Going On - Taste Live At The Isle Of Wight
Taste / What's Going On - Taste Live At The Isle Of Wight
アイルランドが誇る伝説的ギター・ヒーロー、ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)がソロ・デビュー以前に組んでいたロック・トリオ、テイスト(Taste)。1970年8月28日に<ワイト島フェスティバル>で行ったライヴの模様を収めた『What's Going On - Taste Live At The Isle Of Wight(邦題:ホワッツ・ゴーイング・オン-テイスト ワイト島ライヴ1970)』が日本で9月9日発売。初回限定盤Blu-ray+CD、初回限定盤DVD+CD、通常盤Blu-ray、通常盤DVD、CDがあり。映像版は日本語字幕付き(ドキュメンタリー/ライヴMC部分)

本作の構成は、ライヴ・ドキュメンタリーからなる本編78分、そのうちライヴ・パートのみを抽出した55分、そして2本のボーナス映像からなっています。

過去にリリースされた映像作品『ワイト島1970〜輝かしきロックの残像』の部分映像やライヴ・アルバム『ワイト島のテイスト』では6曲収録でしたが、今回はライヴ・パートは全55分、8曲入りの増強ヴァージョンです。

78分のドキュメンタリーにはロリーを敬愛するミュージシャン、ブライアン・メイ(クイーン)、エッジ(U2)、ラリー・コリエル、ボブ・ゲルドフ、そして監督のマーレイ・ラーナーらの貴重な証言を収録。

ボーナス映像には、ドイツTV番組『ビート・クラブ』でのライヴや当時のミュージック・ビデオなど激レア映像を追加収録します。

以下、インフォメーションより

1970年8月26〜30日にイギリスのワイト島で行われたワイト島フェスティバルにはジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、フリー、エマーソン・レイク&パーマーらが出演、60万人の大観衆が集まったが、そのハイライトのひとつがテイストのライヴだった。

北アイルランドで結成されたテイストは1968年、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたクリーム解散コンサートのサポートを務めて一躍その名を知られるようになり、アルバム『テイスト』(1968)、『オン・ザ・ボード』(1969)によってイギリス進出を果たす。

ロリーとジョン・ウィルソン(ドラムス)、リチャード・マックラケン(ベース)の方向性の違いで短命に終わったテイストだが、ワイト島フェスティバルでのライヴは解散2ヶ月前の、まさに歴史的ドキュメントだ。

彼らのステージはマーレイ・ラーナー監督が16mmフィルムで撮影、映像作品『ワイト島1970?輝かしきロックの残像』にその一部が収められている。またライヴ・アルバム『ワイト島のテイスト』には6曲が収録されているが、本作は全55分、8曲のロング・ヴァージョンだ。

バンド内の人間関係は良くなく、ライヴ直前まで口論をしていたが、ステージ上でも火花を散らすバトルが繰り広げられる。それが功を奏してか、「ホワッツ・ゴーイング・オン」から始まるショーはまさに一触即発のスリルを孕むものだ。もちろん、ライヴの主役はロリーのギター・プレイだ。彼のトレードマークである塗装がボロボロに剥げたストラトキャスターで弾きまくるハード・ブルース、白いテレキャスターで弾くスライドに、大観衆が固唾を呑むさまが伝わってくる。

本作の構成は、ライヴ&ドキュメンタリーからなる本編78分、そのうちライヴ・パートのみを抽出した55分、そして2本のボーナス映像からなっている。ドキュメンタリーにはロリーを敬愛する関係者やミュージシャン達がインタビューに応じている。ロリーの弟でマネージャーだったドナル・ギャラガー、ブライアン・メイ(クイーン)、エッジ(U2)、ラリー・コリエル、ボブ・ゲルドフ、そして監督のマーレイ・ラーナーらの証言は貴重きわまりない。

ボーナス映像として、ドイツのTV番組『ビート・クラブ』でのライヴを収録(1970年2月28日初回放送)。当時放映された「イフ・ザ・デイ・ウォズ・エニィ・ロンガー」「ハプンド・ビフォアー・ハプン・アゲイン」に加えて、未放映だった「朝の太陽」が収録されている。さらにもう一つのボーナス映像として、「アイル・リメンバー」「ホワッツ・ゴーイング・オン」「死神のブルース」のコンセプチュアル・ビデオを収録。当時ならではのストレンジな美学でテイストの音楽を映像化したものだ。

本作の監修はロリーの甥(ドナルの息子)ダニエル・ギャラガーが行っており、自らがミュージシャンでもあるダニエルの愛情と敬意を込めた作品となっている。今年はロリーが亡くなって20周年となるが、本作によって彼の原点だったテイストの凄味が現代に伝えられることになるだろう。
●『ホワッツ・ゴーイング・オン-テイスト ワイト島ライヴ1970』

【メンバー】
ロリー・ギャラガー(ギター)
リチャード・マックラケン(ベース)
ジョン・ウィルソン(ドラムス)

【収録内容】
『ザ・コンサート』
1.ホワッツ・ゴーイング・オン
2.シュガー・ママ
3.モーニング・サン
4.ギャンブリング・ブルース
5.シナー・ボーイ
6.セイム・オールド・ストーリー
7.キャットフィッシュ・ブルース
8.アイ・フィール・ソー・グッド
《1970年8月28日 イギリス/ワイト島フェスティバル収録》
収録時間:約55分
画面サイズ:4:3
音声仕様:リニアPCMステレオ

『ホワッツ・ゴーイング・オン』
ライヴ&ドキュメンタリー
収録時間:約77分
画面サイズ:16:9
音声仕様:リニアPCMステレオ/DTS HDマスターオーディオ

-ボーナス映像-
『ザ・ビート・クラブ・セッションズ』
1.イフ・ザ・デイ・ウォズ・エニィ・ロンガー
2.ハプンド・ビフォアー・ハプン・アゲイン
3.朝の太陽
収録時間:約16分
画面サイズ:4:3
音声仕様:モノラル

『ミュージック・ビデオ』
1.アイル・リメンバー
2.ホワッツ・ゴーイング・オン
3.死神のブルース
収録時間:約7分
画面サイズ:4:3
音声仕様:モノラル