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『手塚治虫 24時間テレビ スペシャルアニメーション Blu-ray BOX』とBlu-ray『手塚治虫 作品集―実験アニメーション編―』が発売

2015/05/26 02:23掲載
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手塚治虫 作品集―実験アニメーション編― [Blu-ray]
手塚治虫 作品集―実験アニメーション編― [Blu-ray]
手塚プロが映像作品発売レーベルを設立、【ガラスの地球を救え―手塚治虫アニメコレクション―】レーベルの第一弾として『手塚治虫 24時間テレビ スペシャルアニメーション Blu-ray BOX』が、第二弾としてBlu-ray『手塚治虫 作品集―実験アニメーション編―』が発売されます。

『手塚治虫 24時間テレビ スペシャルアニメーション Blu-ray BOX』は日本テレビ系『24時間テレビ 愛は地球を救う』にて放映されたスペシャルアニメを収めたもの。放映されたのは、「愛は地球を救う」という番組コンセプトに呼応し環境破壊への警鐘をテーマに据えつつも、エンタテイメント性を兼ね備えたアニメーション作品で、今回、35mm原版ネガテレシネによるHDリマスター版を制作、初ブルーレイ化が実現しています。リリースは2つのボックスに分けてで、『Blu-ray BOX 1978-1981』は9月2日、『Blu-ray BOX 1983-1989』は10月2日にそれぞれ発売されます

また、Blu-ray『手塚治虫 作品集―実験アニメーション編―』は、手塚治虫が表現の可能性を追求するために私財を投じて製作した実験アニメーションシリーズを収めたもの。過去DVDの収録作品は全てHD・ブルーレイ化を行っており、さらに手塚眞による新作パートを初パッケージ化・同時収録します。10月2日発売
●『手塚治虫 24時間テレビ スペシャルアニメーション Blu-ray BOX 1978-1981』

【内容紹介】
・TV放送から約40年の歳月を経て、35mm原版ネガテレシネによるHDリマスター版を制作、初ブルーレイ化が実現
・「愛は地球を救う」という番組コンセプトに呼応し環境破壊への警鐘をテーマに据えつつも、エンタテイメント性を
兼ね備えた傑作アニメーションシリーズ
・キャラクター大集合の新規描き下ろしジャケット仕様、ブックレット封入

【商品仕様】
Blu-ray 4枚組
COLOR/各片面1層(BD25G)/4:3スタンダード/音声:日本語・リニアPCM・モノラル/字幕:日本語字幕
1978〜1981年/日本/本編合計366分
封入特典:ブックレット

【収録内容】
DISC1:
『100万年地球の旅 バンダーブック』(1978年8月27日放送/94分)
劇場映画に匹敵するクオリティを目指し、手塚治虫自身が原案・絵コンテ・演出・原画と全ての情熱を傾けて手掛けた、
24時間スペシャルアニメ記念すべき第一弾。
ゾービ星人に育てられたバンダーは自分が地球人だと知り、地球へ戻って両親の仇を討とうとする。
人類創世の歴史までも内包した壮大なSFロマン作品。

バンダー:水島裕/ミムル:小山茉美/ゾービ王:大平透

DISC2:
『海底超特急 マリン・エクスプレス』(1979年8月26日放送/91分)
広大な海底をゆく超特急、次元を超えた1万年前のムー帝国。シリーズ最高傑作と呼ばれる、手塚治虫スター
システムで彩られた海洋スペクタクル作品。
太平洋海底横断鉄道マリン・エクスプレス。乗客たちの様々な思惑が交錯し巻き起こるアクシデントの中、列車は途方もない
時間の旅へと向かっていく。

伴俊作:富田耕生/ミリー:小山茉美/ロック:武岡淳一/ブラック・ジャック:野沢那智

DISC3:
『フウムーン』(1980年8月31日放送/91分)
手塚治虫初期の代表作「来るべき世界」を原作に、早逝した天才・坂口尚が脚色・監督した傑作SFアニメーション。
南海の孤島、人間と昆虫を合わせたような数十センチ新人類が出現。これを地球異変の前兆と考えた博士は国際会議で
訴えるも黙殺され・・・。一粒の愛の涙が地球を救う感動のラストシーンが胸に迫る。

ケン一:鈴木博/レドノフ:大塚周夫/ロック:塩沢兼人

DISC4:
『ブレーメン4―地獄の中の天使たち―』(1981年8月23日放送/90分)
ドイツの童話「ブレーメンの音楽隊」をベースに、手塚治虫が脚色、手塚治虫が「アニメ界のジョン・ウィリアムズ」
と評する樋口康雄の音楽による、ミュージカル仕立てのファンタジー・アドベンチャー。
宇宙人の力を借りて人間に変身したネコ・イヌ・ロバ・ニワトリ4の匹が平和を取り戻すために大活躍!

コーダ:岡本茉利/ラルゴ:富山敬/メヌエット:京田尚子/アレグロ:石丸博也


原作:手塚治虫
制作:手塚プロダクション


●『手塚治虫 24時間テレビ スペシャルアニメーション Blu-ray BOX 1983-1989』

【内容紹介』
・TV放送から約40年の歳月を経て、35mm原版ネガテレシネによるHDリマスター版を制作、初ブルーレイ化が実現
・「愛は地球を救う」という番組コンセプトに呼応し環境破壊への警鐘をテーマに据えつつも、エンタテイメント
性を兼ね備えた傑作アニメーションシリーズ
・キャラクター大集合の新規描き下ろしジャケット仕様、ブックレット封入

【商品仕様】
Blu-ray 4枚組
COLOR/各片面1層(BD25G)/4:3スタンダード/音声:日本語・リニアPCM・モノラル/字幕:日本語字幕
1983〜1989年/日本/本編合計323分
封入特典:ブックレット

【収録内容】
DISC1:
『タイムスリップ10000年 プライム・ローズ』(1983年8月21日放送/90分)
手塚アニメの精鋭スタッフが集結し制作されたSF冒険譚の傑作。1万年後の未来を舞台に、”プライム・ローズ”
こと美少女エミヤの活躍を描く。
2つの都市がまるごと一万年先の未来へタイムスリップした。その謎を追うタイム・パトロール隊員のガイは、
種族間の争いで追われるエミヤを救い、その戦いに巻き込まれていく。

エミヤ:岡本茉利/エミヤの母:塚田恵美子/ガイ:水島裕/タロ:塩沢兼人

DISC2:
『大自然の魔獣 バギ』(1984年8月19日放送/90分)
美女?野獣か?妖しの新生物バギと日本人ハンター・リョウが織りなす、数奇な運命の物語。手塚治虫が原案・
構成・演出・キャラクターデザイン・作画監督・原画・動画のすべてを手がけ、シリーズの中でもっとも手塚
自身の趣向が色濃く顕れた意欲作。

バギ:島津冴子/リョウ:井上和彦/チコ:鈴木一輝

DISC3:
『銀河探査2100年 ボーダープラネット』(1986年8月24日放送/73分)
地球を、愛する女性を救うため、果てしない冒険と闘いの旅路が続く・・・。
オリジナルストーリーで、手塚治虫自身が原案・脚本・監督を担当。
主人公すばるの一生をかけた長い長い戦いを3部構成で紡ぐ、準オムニバスドラマとなっている。

すばる:富山敬/ヒゲオヤジ:富田耕生/ミラ:勝生真沙子/ミシェル:鵜飼るみ子/リント中尉:鈴置洋孝

DISC4:
『手塚治虫物語 ぼくは孫悟空』(1989年8月27日放送/70分)
前半は、少年時代に中国のアニメーションに魅せられ、アニメーション作家となって行く手塚治虫の姿を、
孫悟空にまつわるエピソードを中心に描いた自伝的アニメで、後半は西暦3010年の銀河系サファイヤ星を
舞台にした新発想のSF版孫悟空が描かれる。構想中に手塚治虫が急逝したため、遺作のひとつとなった作品。

手塚治虫(少年):石井邦和/母:清水マリ/岡本京子:小山茉美/孫悟空:田中真弓/サンゾー:塩沢兼人


原作:手塚治虫
制作:手塚プロダクション


●Blu-ray『手塚治虫 作品集―実験アニメーション編―』

【内容紹介】
・アーティスト手塚治虫、もうひとつのアニメーション世界を収録した決定版
・過去DVDの収録作品は全てHD・ブルーレイ化が実現! さらに、手塚眞による新作パートを初パッケージ化・同時収録
・手塚の実験アニメーションへの想いを紐解くブックレット付き

【商品仕様】
Blu-ray1枚組(全15作品収録)
COLOR・MONO/片面2層(BD50G)/音声:日本語・リニアPCM/字幕:日本語字幕
1962~1988年/日本/本編計156分+同時収録作品12分
封入特典:ブックレット

【収録内容】
手塚治虫が表現の可能性を追求するために私財を投じて製作した実験アニメーションシリーズ。
日本初の長編TVシリーズである『鉄腕アトム』(1963)以前より、手塚治虫はプライベートアニメーションを制作していた。
日本のアニメーション作家として世界へ発信する、という使命感もさることながら、『展覧会の絵』や『森の伝説』で試みられた
音楽と映像の融合など、TVシリーズや連載漫画執筆に追われる殺人的スケジュールの中、自身の本質的な表現欲を満たすべく、
制作・発表し続けたのだ。子供向けの漫画とTVアニメの印象が強い手塚治虫の、知られざるもうひとつのアーティストとしての顔がここに。

1.「ある街角の物語」(1962年/39分/16:9シネスコ/ステレオ)
ひとつの街角に存在する生物、無生物のそれぞれのドラマを交錯させながら、そのすべてが戦火に巻き込まれ悲劇的なクライマックスへ。
全編詩情とヒューマニズムに溢れた手塚アニメーションの第一作。

2.「おす」(1962年/3分/4:3スタンダード/モノラル/日本語字幕)
猫の目を通じて語られる物語。その目にうつっているのは、愛する女を殺して警察の到着を待っている男…。

3.「めもりい」(1964年/6分/4:3スタンダード/モノラル/日本語字幕)
写真を合成し、デフォルメを強調した絵を使って思い出の不確かさ表現。手塚治虫らしい戦争批判が盛り込まれた、風刺とユーモアに溢れた作品。

4.「人魚」(1964年/8分/4:3スタンダード/ステレオ)
空想が禁じられた国に住む少年が美しい人魚に恋をするが、良からぬ空想の産物だとされ、強制的に空想する力を奪い取られてゆく。

5.「しずく」(1965年/4分/4:3スタンダード/ステレオ)
漂流中の男がいかだのマストに見つけた三滴のしずく。なんとか口に入れたい男の奮闘を描くシンプル・ギャグアニメ。

6.「展覧会の絵」(1966年/39分/16:9シネスコ/ステレオ)
ムソルグスキーの『展覧会の絵』組曲から受けたインスピレーションをもとに10のエピソードが展開されるオムニバス作品。
【1967年第17回ブルーリボン賞教育文化映画賞、1967年第21回芸術祭奨励賞、1967年第14回アジア映画祭特別部門賞、
1967年第21回毎日映画コンクール・第5回大藤信郎賞】

7.「創世記」(1968年/4分/4:3スタンダード/モノラル/日本語字幕)
1966年に日本公開されたジョン・ヒューストン監督の映画『天地創造』をパロディ化、紙芝居風の超リミテッド作品。

8.「ジャンピング」(1984年/6分/4:3スタンダード/モノラル)
スキップするうちに弾みがつき、町、森、海を越えて、ついには戦争中の国へ-…。
全編ワンカット、動画枚数4000枚という驚きに世界が目を丸くし、数々の賞に輝いた一人称アニメーション。
【1984年第6回ザグレブ国際アニメーション映画祭グランプリ・ユネスコ賞、1985年バリャドリド国際映画祭銀穂賞】

9.「おんぼろフィルム」(1985年/6分/4:3スタンダード/モノラル)
サイレント喜劇時代の連続活劇から定番化された、線路にロープで縛られた美女の救出劇。
古典だけあってフィルムはボロボロ…。わざとキズを処理し古さを強調した、サイレント漫画映画のパロディにしてオマージュ。
【1985年第1回広島国際アニメーション映画祭グランプリ、1985年バルナ国際アニメーション映画祭カテゴリー部門最優秀賞】

10.「プッシュ」(1987年/4分/4:3スタンダード/モノラル/日本語字幕)
ボタンプッシュでなんでも手に入る世界。男は神様にとてつもない願いを叶えるようつめよった! 文明社会を痛烈に皮肉った作品。

11.「村正」(1987年/9分/16:9ビスタ/モノラル)
妖刃「村正」を手にした武士が辿る数奇な運命…。核の均衡による平和に対してアンチテーゼが込められた作品。

12.「森の伝説」第一・第四楽章(1987年/30分/16:9ビスタ/モノラル)
生涯敬愛したウオルト・ディズニーへ捧げたオマージュであり、創成期のアニメ、エミール・コールからディズニーを経てテレビアニメ
までの発達史、また、フルアニメーションとリミテッドアニメーションの対立を物語の中に織り込んだ手塚アニメの集大成。

13.「自画像」(1988年/12秒/4:3スタンダード/モノラル)
世界5カ国19名のアニメ作家が、国際アニメーション映画祭で上映するために、自画像をモチーフにして競作したオムニバス作品の手塚のパート。

14.「たばこと灰」※初パッケージ収録 (1965年/3分50秒/4:3スタンダード/モノラル)
ニワトリの被支配者たちが引き起こす反乱が、やがて大戦争へと拡大して行く様を描く。戦争を繰り返す人類の歴史を再現した3分間。

【同時収録】「森の伝説 第二楽章」※初パッケージ収録 (2014年/11分49秒/16:9ビスタ/ステレオ)
手塚治虫が遺した創作メモをもとに、息子でヴィジュアリストの手塚眞が27年の歳月を経て新たに完成させた第二楽章パート。

発売元:手塚プロダクション 販売元 :ハピネット