ブラックメタル検証本『ブラック・メタルの血塗られた歴史』をもとにブラックメタル・シーンを描く映画『Lords of Chaos』が今秋より撮影スタート。
もとになった書籍『ブラック・メタルの血塗られた歴史(原題:Lords of Chaos)』は
原書『Lords of Chaos』は1998年に初版刊行、ファイヤークラッカー賞音楽書部門受賞をはじめとした大きな評判を呼びました。追加取材の成果をふまえ2003年に新版を刊行。その全訳が本書『ブラック・メタルの血塗られた歴史』です。
ノルウェーを中心に巻き起こった悪魔主義を標榜するアンダーグラウンドなヘヴィ・メタルのムーヴメント「ブラック・メタル」。しだいに教会放火などの犯罪行為やナショナリズムへの接近など過激化が昂じていく過程を追った一冊。
バーズムのヴァーグ・ヴァイカーネスへの獄中インタビューや「悪魔教会」教祖のアントン・ラヴェイを含め多数の主要人物や専門家への取材をふまえつつ、音楽的な歴史から、オカルト/悪魔崇拝の歴史、北欧における異教信仰やナショナリズムのあり方など社会的・文化的・心理学的な背景を丁寧に探ったドキュメンタリーです。
(出版元:
メディア総合研究所より)
映画版の監督は、これまでにポール・マッカートニー、レディー・ガガ、マドンナ、メタリカ、U2などのミュージック・ビデオを監督したスウェーデン人のJonas Akerlundが担当。Jonasは脚本も共同で手がけています。なお、Jonasは80年代前半に地元スウェーデンでブラック・メタル・バンドBathoryに在籍していたそうです。
映画は、ノルウェーのブラックメタル・バンド、
メイヘム(MAYHEM)の中心人物であったユーロニモス(Euronymous)の人生に焦点を合わせた内容になるとのこと。マコーレー・カルキンの弟ロリーやケイレブ・ランドリー・ジョーンズらが出演する予定です