イエス(Yes)での活躍で知られる
ジョン・アンダーソン(Jon Anderson)は、ポッドキャスト「Rock History Book」に出演した際、
キング・クリムゾン(King Crimson)を初めて見たときのことを語っています。
「僕とクリス(スクワイア/イエスのベーシスト)はロンドンのクラブSpeakeasyで、キング・クリムゾンを観た。
“バンドは誰?”“キング・クリムゾンだ”“聞いたことないな”って感じだったんだけど、彼らは本当に素晴らしくて、まるで今スタジオから出てきたかのように、ファーストアルバム(『In The Court Of The Crimson King』)全部を完璧に演奏していた。
彼らは真剣に演奏していた。僕はクリスを見て“僕たちはもっと練習しないとね、彼らはマジでうまいんだから”と言ったんだ。
数ヵ月後、ボブ・フリップ(ロバート・フリップ)が「Prince Rupert Awakes」(キング・クリムゾンの1970年アルバム『Lizard』に収録)という曲を歌ってほしいと連絡してきたので“OK、喜んでやるよ”と言ったんだ。
それでスタジオに行って録音された僕が歌う曲のデモを聴いていた。ボブがやってきて、眼鏡をかけて“さて、ジョン、デモみたいに歌ってくれないか?”と言った。僕は“お望みなら、そうしましょう”と言い、デモと同じように歌ってみたんだ。
僕が子どもの頃は、電車が通り過ぎるのを見るために15分早く学校に行きました。学校のすぐそばに橋があって、その下を列車が通り過ぎていくんです。
毎週水曜日になると、この列車が下りてきました。美しい緑色の列車で、蒸気機関車のようでした。それはプリンス・ルパートと呼ばれていました」