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ドン・チェリー 65年デンマーク・セッションの未発表EP『Cherry Jam』全曲公開

2021/02/26 16:46掲載
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Don Cherry / Cherry Jam
Don Cherry / Cherry Jam
ドン・チェリー(Don Cherry)が1965年にデンマークの地元ミュージシャンと共にデンマーク国営ラジオで行ったセッションの模様を収めた未発表EP『Cherry Jam』。ストリーミング配信開始。YouTubeほかで聴けます







日本盤(帯ライナー付直輸入盤)は2月24日、海外は2月26日発売。180グラム重量盤アナログレコード、CD、デジタルがあり。

以下リリース決定時のインフォメーションより

フリー・ジャズの先駆者で伝説のトランペット奏者 ドン・チェリーの未発表ライヴ音源!

フリー・ジャズの先駆者で伝説のトランペット、コルネット奏者、ドン・チェリー。昨年のレコード・ストア・デイ限定作品としてリリースされた、1965年にデンマーク国営ラジオで収録された彼の未発表音源『チェリー・ジャム』が、この度12インチ重量盤およびCDで再発されることが決定した。

オーネット・コールマンとの共演でも知られる鬼才、ドン・チェリー。このセッションが録音されたコペンハーゲンでチェリーは1963年にアーチー・シェップと共演し、レコーディングもしている。1964年の秋にはアルバート・アイヤーとツアーをし、1966年には人気のカフェ・モンマルトルの常駐になるなど縁の深い場所なのである。1965年は、チェリーが代表作のブルーノート作品『コンプリート・コミュニオン』を発表したり、『ベートーヴェン・ホールのジョージ・ラッセル・セクステット』へ参加するなど、自身にとって音楽的な実りの多い年だった。それと同じ時期にデンマークの地元ミュージシャンと共にデンマーク国営ラジオで行なわれたセッションが、今作『チェリー・ジャム』だ。

チェリーとピアニストのアトリ・ビョーンがジャム・セッションという形で定期的に共演していたことが、その現場を収録してデンマークの大衆と共有しようというデンマーク・ラジオの決断に繋がった。参加ミュージシャンは全員コペンハーゲンのジャズ・シーン出身者で、テナー・サックス奏者のモーエンス・ボッレルプ、ベーシストのベニー・ニールセン、ドラマーのサイモン・コッペルがラインナップを固める。デンマーク人ミュージシャンから成るこの時の顔ぶれはしかし、最初の放送日以降、聴かれることがなかった。リチャード・ロジャースによるソウルフルなバラード「You Took Advantage of Me」を除く3曲が、チェリーの未発表作品というのもまた驚きである。

ドン・チェリーの異文化に対する飽くなき好奇心と型に捉われない自由な思考、そして音楽上の制約への拒絶が、ジャズ、ワールド・ミュージックにとどまらず幅広く、未来のクリエーターたちに道を拓いたのだ。
【Member】
Mogens Bollerup: tenor saxophone
Atli Bjørn: piano
Benny Nielsen: bass
Simon Koppel: drums

【Tracks】 (LP)
Side-A
1. The Ambassador from Greenland
2. You Took Advantage of Me

Side-B
1. Priceless
2. Nigeria