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ドリーム・シアターのジョン・ペトルーシ “髭はメタルをよりヘヴィにしてくれる” 

2021/02/18 14:22掲載
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John Petrucci
John Petrucci
“髭はメタルをよりヘヴィにしてくれる”。ドリーム・シアター(Dream Theater)のギタリスト、ジョン・ペトルーシ(John Petrucci)は英 Metal Hammer誌のインタビューの中で、髭とメタルについて話しています。

ペトルーシは、髭ケア・アイテムのシグネチャー・シリーズを立ち上げるなど、象徴的な顎髭(あごひげ)を持っています。

ペトルーシは「ドリーム・シアターの開始時にはきれいに剃られていましたが、今では特製のひげワックスをはじめとした独自のひげケアの幅が広がっていますね。顔ひげはヘヴィメタルの栄誉ですか?」と尋ねられ、

「間違いなく。あごひげはメタルをよりヘヴィにしてくれる。そして、贅沢に手入れされたあごひげほど良い香りのするものはない。あごひげを生やし、手入れを学ぶことは、初めて庭を手に入れるようなものだ。夢中になるよ」

と答えています。

このインタビューでは、このほか、さまざまな質問にペトルーシが答えています。

●バンドをやっていて一番嫌なことは何ですか?

「パンデミックの時に言うのはちょっと馬鹿げているけど、プロの音楽家にとっては、離れて過ごす時間の多さだよ。バンドのみんなには家族がいるんだ。1年のうち9ヶ月間いないことで、たくさんの葬式や結婚式、誕生日を逃してしまった」

●今までに受けたアドバイスの中で、最高のものは何ですか?

「高校の音楽の先生がメトロノームを使うように勧めてくれた。当時の僕はメトロノームというと、ピアノを弾いている気取った年寄りを連想していたけど、メトロノームは僕の演奏のスピードを少しずつ上げていくのにとても役立った。今も使っている。どんな楽器でもスピードを向上させるには最高の方法だよ」

●初めてロックスターになったと感じたのはいつですか?

「その質問に答えるだけでは、気取っているように聞こえる。僕は自分のことをロックスターだとは思っていない。でも、2枚目のアルバム『Images And Words』には“Pull Me Under”という曲があって、それがロック・ラジオで流れ始めると、突然、僕らのライヴは売り切れた。自分たちで運転するのをやめて、最初のツアーバスを手に入れたときは、ロックスターのように感じたよ」

●ドラッグでの最悪の経験は?

「僕はドラッグはやっていないが、10代の頃、仲間からのプレッシャーに屈し、年上の子供たち説得されて、超濃縮カフェインを飲んだことがある。ひどかった。心臓がバクバクして、いら立った気分になった。この経験は僕を傷つけた。“なぜ快楽のためにこんなことをするのか?"と思ったのを覚えている」

●最後に泣いたのはいつですか?

「ディズニー映画を見ると涙が出る。でも、感情的なことが起こったときには、長くて激しい泣き声になる。去年の3月に大切なおじさんを亡くして悲しくなった」

●ドリーム・シアターの練習熱心さは伝説的です。あまりにも堅苦しく、清廉潔白になってしまうことはありませんか?

「ああ、あるよ。このバンドのメンバーは皆、楽器や技術に対して熟練している。でも、僕が一番好きなミュージシャンは本能的な感覚を持って演奏しているんだ。ドリーム・シアターのメンバーはみんなそうなんだけど、僕らがやることすべてにロックンロールの精神があるんだ。―完璧ではないが、ラフなエッジが感情を与え、ローリング・ストーンズの要素(不完全さ)を提供している。それがないと、確かに物事は殺風景なものになりすぎてしまう」

●ドリーム・シアターは世界最大のプログレ・メタル・バンドです。他のグループのレコードを聴いて、フランケンシュタインの化け物を作ってしまったと後悔することはありますか?

「(笑)いつもそうだよ。面白いね。でも、僕は物事の幅が広がったことが大好きなんだ。僕らがプログレ・メタルを始めた頃はプログレ・メタルなんてものは存在していなかった。初期のクイーンズライク、フェイツ・ウォーニング、そして僕たちがいた。今ではHakenやTesseractが次世代を担っている。でも、僕らの影響を受けたバンドを聞いて“ああ、なんてことだ! フランケンシュタインの怪物だ!”と思ったこともあるよ」

●これまでにした中で最もロックなことは何ですか?

「わざと楽屋のテーブルをひっくり返したんだ。僕のゴッドファーザーの瞬間だった。乱暴な気分だったんだ。後片付けは楽しくなかったよ」