トニー・ベネット(Tony Bennett/94歳)がアルツハイマー病と診断されたことが明らかにされています。米国の雑誌AARPの最新号の中で明らかにされ、その後、トニー自身がSNSに「人生は贈り物です - アルツハイマー病でも」と投稿しています。
AARPによると、トニーは2016年にアルツハイマー病と診断されています。彼の妻スーザン・ベネデット(54歳)は現在、彼の主な介護者となっています。記事には「(トニーは)まだ家族を認識できますが、スーザンによれば、彼は自分がどこにいるのか、自分の周りで何が起こっているのかを常に確信しているわけではありません。フォークや家の鍵のように見慣れたありふれたものが、彼にとってはまったく不思議なものになる可能性があります」と書かれています。
スーザンは米TV番組『This Morning』にも答え、トニーは自宅で週に2回リハーサルを行い、1時間ほど歌うことができるとも述べています。
トニーはレディー・ガガとのデュエット・アルバムをリリースする準備をしています。病気に苦しみ始めた2018年から2020年の間に録音されたものです。AARPの記事には「セッションのドキュメンタリー映像では、彼が話すことはほとんどなく、話すときは言葉が止まっていて、時には、彼は途方に暮れているように見える」と書かれており、トニーの病状のためにインタビューをすることができなかったと付け加えています。
彼を診断した医師のガヤトリ・デヴィによると、トニーは「認知機能に問題があるが、脳の他の複数の領域はまだ回復力があり機能しています。94歳の彼は、認知症の人にはできないことをたくさんやっています。彼は認知障害のある人にとって、本当に希望の象徴なのです」と話しています。