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キッスのジーン・シモンズ、エディ・ヴァン・ヘイレンと初めて会った時のことを語る

2021/01/19 14:50掲載
(Image credit: Adrián Monroy/Medios y Media/Getty Images / Paul Natkin/Getty Images)
(Image credit: Adrián Monroy/Medios y Media/Getty Images / Paul Natkin/Getty Images)
キッス(KISS)ジーン・シモンズ(Gene Simmons)は、エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)と初めて会った時のことを、米国のギター誌Guitar Worldで語っています。

“76年の終わりにロスに戻って2週間の休暇を取った時、 ロドニー・ビンゲンハイマーから電話があって「今夜スターウッドに一緒に来てくれ」と呼び出された。クラブに着いたら2階の一般人は入れない場所に案内された。俺は壁の方にいて、目の前には手すり越しに見ている人たちがいた。彼らはヘッドライナーのバンド、The Boyzを待っていた。このバンドはジョージ・リンチがギターを弾いていた。

しかし、最初のバンドが登場した。「あれは一体何なんだ?」って感じだった。3人か4人のギタリストがハーモニーを奏でているような音で、スピードもメロディもあった。まるでギター・シンフォニーのようだった。

俺は急いで手すりところに行ったが、自分が見たものが信じられなかった。長いブロンドの髪でシャツを着ていないリードシンガーがアクロバットのような動きをしていた。そして、ベースは揺れ動き、ドラマーはダブルキックしていた。

他のギタリストを探したが、一人の小さな男だけだった。子供みたいだった。彼のギターから驚くべき音が出ていた時、彼のピック・ハンドはいつもピッキングしていたわけではなかった。彼は両手をネックに持っていたので、何が起こっているのか分からなかった。俺は完全にノックアウトされたよ。

数曲のうちにバンドは止まり、この小さな男がステージの前に出てきて一人で弾き始めた。しかし、彼はほとんどのギタリストがやらないような弾き方をしていた。昔ながらのブルースではなく、クラシック音楽だったんだ。B.B.キングはエディのDNAのどこかにあったのかもしれないが、俺には聴こえなかった。

結局、彼らをニューヨークに連れて行くことになった。彼らをホテルに泊めて、デイヴィッド(リー・ロス)の革のパンツとハイヒールの靴を買って、エレクトリック・レディ(スタジオ)で15曲録音した。「House of Pain」を除いて、そのほとんどは、ヴァン・ヘイレンの最初のアルバムに収録された。

多くの人が「お前がヴァン・ヘイレンを発見した」と言うが、俺はそんなことしてない。最初に見上げて(イタリアの火山)ヴェスヴィオ山を見た人は、ヴェスヴィオ山を発見したとは言えないだろう 。ずっとそこにあったんだ。たまたま通りかかって「これを見ろ!」と言っただけだ。1年後にキッスがツアーにに戻ったとき、ラジオをつけたら何が聴こえたと思う? Da-da-da-da-da(「You Really Got Me」のリフを歌う)。

人生で最も満足できることの一つは、皆に振り向いてこう言うことだ「そう言っただろう...」。 俺が今までで一番好きなヴァン・ヘイレンの曲は、未発表の「House of Pain」だ。これに勝るものはないし、これには「Eruption」も含まれる。あれは、止まることなく線路を下っていく機関車のようなものだ。

「Jamie’s Cryin’」が好きなのはあのフックのせいだ。実際、この曲のエドワードのソロ(ワン・テイク)はとても良かったから、キッスがこの曲を録音した時に、エース(フレーリー)に一音一音コピーさせたんだ。彼はそれを嫌っていた。エドワードのようにゲームを変えたのは(ジミ)ヘンドリックス以来だよ。

彼は楽器のモンスターであることに加えて、そこには純粋な魂があった。エゴのようなものはない。ステージ上の彼のビデオを見ても ソロを披露する時は、まるで天国にいるかのように見える。指板を破壊している間も、ニコニコしているんだ。エドワードが亡くなったと聞いた時、俺の頭の中に浮かんだイメージは満面の笑みだった”