NHKや沖縄タイムス+プラスによると、沖縄民謡界の大御所歌手・大城美佐子が死去。関係者によると、1月18日の朝、那覇市の自宅で倒れているのが見つかり、死亡が確認されています。84歳でした。
大城美佐子は大阪で生まれ、名護市辺野古で育った。祖父や親戚に古典音楽の名人を持ち、20歳頃から古典や舞踊を習う。普久原恒勇や上原直彦らに強く勧められ、知名定男の父、知名定繁に弟子入りして民謡の道に進む。1962年シングル「片思い」でデビュー。その伸びやかな高音が「絹糸の声」と評されヒットとなる。
その後は、三線1本を抱えて東京、神奈川、大阪などを長らく彷徨の後、沖縄に戻り、民謡界の至宝、嘉手苅林昌とデュオを組む。林昌をして「コンビ唄はミサーに限る」と言わしめたほどの名コンビとして活躍。数々のライヴやレコーディングを行って「沖縄民謡のレジェンド」として名をはせた。
『ナビィの恋』など沖縄を舞台とした映画にも出演するなど多方面で活動し、民謡の普及や後進の育成にも尽力した。