英国のアナログレコード・アルバム販売　13年連続増加　90年代ブリットポップ時代以来の高水準に

英国レコード産業協会（BPI）によると、2020年に英国で販売されたアナログレコード・アルバムは約480万枚で、前年比約10％増。2007年から13年連続でアナログレコード・アルバムの売り上げが伸びています。

また2020年のこの数字は、英国のアナログレコード・アルバム販売が90年代のブリットポップ時代以来の高水準にあり、2020年を通して購入された全アルバムのほぼ5分の1（18％）がアナログレコードであったことを示しています。

BPIの最高経営責任者であるジェフ・テイラーは、次のように述べています。

「私たちの生活が一変した1年の中で、音楽がインスピレーションを与える力はかつてないほど明らかになりました。ストリーミングの即時性と利便性の高さから、私たちが音楽を聴く場合、そのほとんどがストリーミングを利用していますが、お気に入りのアーティストやアルバムをアナログレコードで聴くことを選ぶファンが増えています」

「私たちが直面している問題を考えると、LPやオーディオテープの売上が増加していることは驚くべきことです。小売店が閉鎖されたにもかかわらず売上が急増したことは、ストリーミングのシームレスな接続性とともに、収集可能なフィジカル・フォーマットがいつまでも魅力的であることを示しています」

先月、アナログレコードの売上高が2020年には10％近く増加すると報じられており、これは1億ポンド（約140億円）を突破する軌道に乗っていることを意味します。

新型コロナウイルスの影響でライヴやイベントが開催されなくなったため、音楽ファンはレコード・コレクションにお金をかけているという報道もあります。

BPIは2021年1月4日に2020年の音楽消費の最終的な数字を発表します