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<DOUBLE FANTASY - John & Yoko> 本邦初公開を含む東京展独自展示コーナーの内容決定

2020/07/31 12:00掲載
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DOUBLE FANTASY - John & Yoko 
DOUBLE FANTASY - John & Yoko 
ジョン・レノン(John Lennon)オノ・ヨーコ(Yoko Ono)という世界で最も有名でクリエイティブなカップルの物語を二人の言葉や作品で辿るエキシビション<DOUBLE FANTASY - John & Yoko>。本邦初公開を含む東京展独自展示コーナーの内容が決定しています。ジョンが日本語を練習していたスケッチ・ブックの原画、度々訪れていたという軽井沢での家族写真やアイテムなど、日本との絆を感じさせる品々が展示されます。

東京展は、ジョン・レノン80回目の誕生日となる2020年10月9日(金)より2021年1月11日まで、ソニーミュージック六本木ミュージアムにて開催されます。

以下インフォメーションより

世界で最も有名でクリエイティブなカップル、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの物語を、二人が世界に発したメッセージや言葉、音楽・アート作品、貴重な私物を通して追体験できる世界初の展覧会、DOUBLE FANTASY – John & Yoko。
この度、東京展のみで公開される独自展示コーナーが決定!内容が公開となりました。

ジョンとヨーコ、そしてショーンは、ジョンが苦労してグリーンカードを獲得した後の1977年、78年、79年と日本を訪れ、家族旅行を楽しんでいたことが知られています。今回公開されるのは、ジョンが日本語を学び理解するためにローマ字とイラストで日本語の単語や表現を綴った日本語練習帳とも言えるスケッチ・ブックのオリジナル原画。

本邦初公開となる「KAZOKU(家族)」「SABI(寂び)」「AMAI,SUPPAI,SHOPPAI,KARAI,NIGAI(甘い、酸っぱい、しょっぱい、辛い、苦い)」など、遊び心に溢れたジョンの人柄に触れられるオリジナル原画が展示されます。
また、度々訪れていた軽井沢での和やかな家族写真(撮影:西丸文也/Nishi F. Saimaru)とその際着用していた洋服等が展示されることも決定。日本との絆を感じることができる東京展独自展示コーナーに、ぜひご期待ください。

なお、チケット発売は8月末を予定しております。詳細に関しては、追って公式サイト/SNS等で発表致します。

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ジョン・レノン 日本語練習スケッチ・ブックより

◎”KAZOKU”


◎“SABI”


◎"AMAI, SUPPAI, SHOPPAI, KARAI, NIGAI”


©Yoko Ono Lennon

◎ジョン、ヨーコ、ショーン 1979年 軽井沢にて

Photo by Nishi F. Saimaru ©Nishi F. Saimaru / ©Yoko Ono

【展示品】
◎見つめあうジョンとヨーコのメガネ

Photo by Mark McNulty ©Yoko Ono

◎インディカ・ギャラリーの再現

Photo by Mark McNulty ©Yoko Ono

◎ベッド・インの際に使用したジョンのギター(ジョンによるジョンとヨーコのイラスト入り)

Photo by Miki Slingsby / Courtesy of Yoko Ono

◎「イマジン」手書きの歌詞

©Yoko Ono

◎ジョンが苦労して獲得したグリーンカード

©Yoko Ono

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■DOUBLE FANTASY – John & Yoko とは:

“DOUBLE FANTASY – John & Yoko”は、2018年5月から2019年11月までジョンの故郷であるイギリス・リバプール博物館で開催された大規模な展覧会。”ジョンの故郷であるリバプールのために”とヨーコ自身も深く関って完成させたその圧倒的な内容で高い評価と反響を呼び、会期も当初の予定から7ヵ月も延長、異例の70万人を動員しました。
話題の展覧会が、ジョン・レノン生誕80年、そしてその生涯を閉じてから40年となる2020年10月9日、ジョンの故郷リバプールから、ヨーコの故郷東京にやってきます。

ジョンとヨーコの言葉・メッセージ、作品だけで満たされる世界初の展覧会となる“DOUBLE FANTASY – John & Yoko” では、この伝説的な二人の私生活や創作において共鳴し合う関係性が初めて彼ら自身の言葉で語られます。展示は時系列に沿って、前衛芸術界を牽引する一人の芸術家ヨーコと、世界的ロック・スタージョン、という二人の天才の誕生から、1966年ロンドン・インディカ・ギャラリーでの運命的出会いを経て、その後互いに影響を与えあったアーティスト活動全般を巡り、現在まで続く “IMAGINE PEACE(イマジン・ピース)”キャンペーンを探訪します。

エキシビションでは、ヨーコ自身のプライベート・コレクションからの貴重な品々を含めた100点以上が展示され、互いへの深く強い愛を、アート、音楽、映像作品を通して表現した、世界で最も創造性豊かな二人のアーティストの出会いを祝福すると共に、あたかも二人の人生を共に歩んでいるかのような親密さにも溢れています。

ジョンとヨーコは、自身の知名度と影響力を駆使して世界中で平和と人権のための斬新なキャンペーンを展開し(ベッド・イン、WAR IS OVER! (if you want it)など)、自分たちの生き方のみでなくアート、音楽、行動主義のあり方を永遠に変えていきました。二人がその愛を通して訴えた平和や人権への本質的・普遍的メッセージは今なお、また今だからこそ人々の心に響きます。

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■展覧会の見どころ:

✧ ヨーコの「Ceiling Painting(天井の絵)」、「Painting to Hammer a Nail(釘を打つための絵)」、「Apple(リンゴ)」:1966年、ロンドンのインディカ・ギャラリーをジョンが訪ねます。ここから全てが始まりました。[*1]
✧ ジョンの手書きの歌詞:「Imagine」、「In My Life」、「Give Peace a Chance」、「Happy Xmas (War is Over)」、「Woman」など。
✧ Grapefruit(グレープフルーツ):ヨーコが1966年にジョンにプレゼントしたアートブック。1964年に出版されたこの本は、コンセプチュアル・アートの代表作であり、「イマジン」の歌詞やアイデアに直接影響を与えた、とジョンも語っています。2017年6月、ジョンの希望通り「イマジン」の共作者として正式にヨーコの名前がクレジットされました。
✧ Bed In(ベッド・イン):1969年にアムステルダムとモントリオールで行われた有名な平和活動、ベッド・インから、ギターやメッセージ・ボードなどのアイテム。 [*2]
✧ 「The Daily Howl」他:ジョンが少年時代に手作りしたイラスト満載の本を始め、独特の線画による絵画も多数展示されています。
✧ NEW YORK CITY Tシャツ他アイコニックな服:ボブ・グルーエンのポートレートで着用したあまりにも有名なTシャツの実物、ジブラルタルでの結婚式の衣装など。
✧ ジョンがついに手に入れたグリーン・カード:アメリカに移住を決めてから5年の戦いを経て1976年に取得したグリーン・カード。[*3]
✧ 二人が共作したパフォーマンス・アート作品:“WAR IS OVER! (if you want it)”、“Plastic Ono Band”や二人の初めての共同作品である『Acorn Peace(平和のどんぐり)』など[*4]
✧ Wish Tree(願かけの木):展覧会を訪れた人なら誰でも、短冊に平和への願いや夢、メッセージを書き、木の枝に結びつける事ができる参加型のアート作品。展示終了後、短冊のデジタル・コピーはジョンとヨーコによる世界平和祈願の象徴であるアイスランドの“IMAGINE PEACE TOWER”に永久に保存されます。

【備考】
*1:インディカ・ギャラリー
:1966年11月7日、ジョンは友人に誘われ、オープン前日のヨーコの個展「Unfinished Paintings and Objects」を訪れます。当時前衛芸術に懐疑的だったというジョンですが、今回展示されている「天井の絵」(脚立を登って、天井の絵を見る作品)を観たことで変わったといいます。「そこには梯子があって、天井に何かぶらさがっていたんだ。それで、その梯子を登ってみると、そこに’YES’と書かれていた。だったらOK、と思ったよ。もしそこに’NO’と書いてあったら、アートについてこれまでと同じ価値観を持ち続けたと思う」(ジョン:ヨーコの「天井の絵」について語る。1968年 デヴィッド・フロスト・ショー)
「個展で彼に会ったときは、そこからすべてが変わっていくなんて想像していませんでした。あの日以降、何もかもが変わったのです」(ヨーコ:2010年 デイリー・メール紙)

*2:ベッド・イン
:1969年3月20日、ジブラルタルで結婚式を挙げたジョンとヨーコは、その5日後、アムステルダムのホテルで世界平和のためのパフォーマンス、“ベッド・イン”を行います。当時ベトナム戦争などアメリカ・ヨーロッパでの社会不安を背景に、自分たちに注目が集まるこのタイミングでホテルを訪れる記者らの人々に愛とユーモアを持って平和を訴え、それを広めることが目的でした。1969年6月、モントリオールでの2回目のベッド・インでは「平和を我等に(Give Peace A Chance)」のレコーディングも行われています。

「もし、僕たちがなにか結婚のようなことをするのであれば、それを平和のために捧げよう、と決めていた。ベッド・インの間には〜僕たちは僕たちだからね、平和を創り出すことへの責任をより担う方向へと発展していったんだ」(ジョン:1971年 ローリング・ストーン誌)
「世界中のほとんどの新聞、特にヨーロッパやイギリスの新聞が、“結婚したカップルがベッドに!”、なんて見出しを掲げたら、すごく面白いんじゃないかって思ったんだ」(ジョン:1971年 ディック・キャベット・ショー)

*3:グリーン・カード
:71年にアメリカに移住したジョンとヨーコですが、ベトナム戦争下のアメリカは二人の平和運動を疎み、ジョンは2度の国外退去を求められるなど、グリーン・カードの取得にあたって長年に渡りアメリカ政府と闘うことになります。1975年10月7日、ジョンはニューヨーク最高裁で勝訴し、1976年7月27日、遂にジョンはアメリカの永住権を獲得しました。これはアメリカVSジョン・レノンの戦いの証ともいえるジョンのグリーン・カードの実物です。

*4:二人のパフォーマンス・アート
:1968年6月、二人は初めてとなる共同のイベント「平和のどんぐり(Acorn Peace)」を行いました。ベトナム戦争の収束がみえない中、1969年12月二人は「WAR IS OVER! (if you want it)」という広告ビルボードを世界12都市に掲載するキャンペーンを行います。これは71年の「Happy Xmas(War Is Over)」へとつながっていきます。
「2つのどんぐりを一緒に植えたとき、私たちはその2つの間に距離がないことに、ふと気づきました。 “東は東、西は西、両者出会うことならず”という有名な詩は真実でした。でも、ジョンと私は、私たちの愛で東と西をひとつにしたのです」(ヨーコ:2005年ガーディアン紙)


【開催概要】
■ 展覧会名:DOUBLE FANTASY - John & Yoko(読み:ダブル・ファンタジー ジョン・アンド・ヨーコ)
■ 会期:2020年10月9日(金) 〜 2021年1月11日(月祝) 予定
■ 場所:ソニーミュージック六本木ミュージアム(東京都港区六本木5-6-20)
■ 主催:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
■ メディアパートナー:朝日新聞社
■ チケット情報:8月末発売予定(詳細は追ってオフィシャル・サイト/SNS等で発表致します)
■ オフィシャルサイト: https://doublefantasy.co.jp/