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アルカ 新曲「Mequetrefe」公開

2020/06/18 00:09掲載(Last Update:2020/06/18 06:40)
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Arca
Arca
ビョーク(Björk)らとのコラボレーションでも知られる、ベネズエラ出身ロンドン在住の奇才、アルカ(Arca)ことアレハンドロ・ゲルシ。新曲「Mequetrefe」をデジタル/ストリーミングでリリース。この曲は新アルバム『KiCk i』に収録







アルバムは6月26日にデジタル/ストリーミングでリリースされ、7月17日にCDとアナログレコードが日本や海外で発売されます。リリース元は海外はXL Recordings、日本はBEATINK。

スタジオ・アルバムのリリースは2017年の『Arca』以来。新作にはビョークやソフィー、ロザリア、シャイガールらも参加。

以下、日本盤リリース決定時のインフォメーションより

まったく新しい姿のアルカが誕生した。

 2017年にリリースした前作『Arca』でベネズエラのフォーク・ミュージックを再訪し、その異形のエレクトロニック・ミュージックに“歌”を大々的に導入したアルカだが、62分を超える時間のなかで激しく音像を変えていく衝撃的なシングル「@@@@@」を経て、様々な音楽要素がダイナミックにクラッシュするように強力な“ポップ・アルバム”を生み出した。多くの華やかなヴォーカル・トラックが詰まった本作のタイトルは『KiCk i』、これまで誰も聴いたことのないエクスペリメンタル・ポップ・ミュージックがここにある。

 ノンバイナリーのトランスジェンダー女性であると自認するアルカは、『KiCk i』を「Nonbinary」の堂々たる宣言で始めつつ、複数のエゴ/アイデンティティが共存する作品に仕立てた。インダストリアルな音色によるランダムなビート、ときにアグレッシヴな、ときに抽象的なニュアンスを醸すシンセ・サウンド、エモーショナルな歌といった多数の要素が次々と出現し、衝突していく。アルカは『KiCk i』のテーマを「ディーヴァが流動的ジェンダーのサイバーパンク・レゲトンを未来的にアップデートしたらどういうサウンドになるか」と説明しているが、ラテンの伝統的なダンス・ミュージックを、彼女のアイデンティティの思索とともに大胆に更新した作品であることは間違いない。

 前作同様アルカ自身が声を聴かせる“歌”の作品でもあるが、『KiCk i』には個性的なゲストが参加している。その筆頭はビョークで、以前からアルカとめざましいコラボレーションを重ねてきた彼女は「Afterwords」で圧倒的な歌を聴かせてくれる。また、ロンドンをベースとするプロデューサー/シンガーのシャイガールは「Watch」でまさにサイバーパンク的に機械的なスタイリッシュさを、ネオ・フラメンコのアイコンであるロザリアは「KLK」でラテンの刺激的な風を持ちこんでいる。実験主義とポップを大胆に交錯させているという点では、「La Chiqui」でフィーチャーされているソフィーは本作に打ってつけの人選だと言えるだろう。それぞれの楽曲ではゲストの音楽性が引き出されており、アルカが本作で多様なアイデンティティを志したことが伝わってくる。
 『KiCk i』でアルカは、「自分の周りにつねに感じていた壁を蹴って破壊することができた」と言う。このパワフルなアルバムには、ひとが変化のために渾身の“キック”をする瞬間のようなダイナミズムに満ちているのである。

最新作『KiCk i』の国内盤CDは、7月17日にリリースされる。国内盤CDには、歌詞対訳と解説が封入されるほか、輸入盤CDとは異なる国内盤CD限定の盤面デザインを起用し、ボーナストラックを追加収録する。


以下は以前に公開された映像


「Time」のミュージックビデオ


「Nonbinary」のミュージックビデオ
■『KiCk i』

1. Nonbinary
2. Time
3. Mequetrefe
4. Riquiqui
5. Calor
6. Afterwards ft. Björk
7. Watch ft. Shygirl
8. KLK ft. Rosalía
9. Rip The Slit
10. La Chíqui ft. SOPHIE
11. Machote
12. No Queda Nada

13. Mirrors *Bonus Track for Japan