HOME > ニュース >

サン・ラ・アーケストラにも在籍 フレンチ・ホルン奏者のブラザー・アーが死去

2020/06/05 20:06掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Brother Ah
Brother Ah
フレンチ・ホルン奏者として数々の作品に参加しサン・ラ・アーケストラ(Sun Ra Arkestra)にも在籍したブラザー・アー(Brother Ah)ことロバート・ノーザンが5月31日にワシントンの病院で死去。ワシントン・ポスト紙によると、妻のアヤナ・ワトキンス・ノーザンは、彼は呼吸器系の病気を患っていたが、直接的な原因は分からないと話しています。ブラザー・アーは86歳でした。

ブラザー・アーは1934年にノースカロライナで生まれ、ニューヨークで育つ。近所の人からラッパをもらい、近所の音を真似て使っていたという。学校ではトランペットを習っていたが、すぐにフレンチ・ホルンに転向し、マンハッタン・スクールの奨学金を得て、クラシックとジャズを融合させた練習を行った。

その後、ギル・エヴァンスと共演し、セロニアス・モンク、ジョン・コルトレーン、フレディ・ハバード、マッコイ・タイナーなど多くのアルバムで演奏した。1960年中期から75年頃までサン・ラ・アーケストラにも参加した。

また1970年代初期から中期にかけて、ガーナ、ケニア、タンザニアで過ごし、リーダーとしていくつかのアルバムをリリースした。彼はダートマス大学で教鞭をとり、ドン・チェリーがスウェーデンに移ったときにドン・チェリーの後任となり、ワールド・ミュージック・アンサンブルを設立した。