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NHK 2021年度前期の連続テレビ小説『おかえりモネ』の制作決定を発表 ヒロインは清原果耶

2020/05/27 15:37掲載
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(c)NHK
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(c)NHK
NHKは、2021年度前期の連続テレビ小説『おかえりモネ』の制作決定を発表。ヒロインは清原果耶。安達奈緒子の脚本によるオリジナル作品。

“朝ドラ”第104作は、今を生きるすべての人に捧げたい、「現代ドラマ」。「海の町」宮城県・気仙沼に生まれ育ち、「森の町」同・登米とめで青春を送るヒロインが、“気象予報”という「天気」にとことん向き合う仕事を通じて、人々に幸せな「未来」を届けてゆく、希望の物語。

■2021年度前期
『連続テレビ小説「おかえりモネ」』
【放送予定】2021年春
【制作統括】吉永 証、須崎 岳
【プロデューサー】上田明子
【広報プロデューサー】川口俊介
【演出】一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子 ほか

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「私、10分先の未来を予測したいです!」
不安な時代です。「たぶん良くはならない未来」「なんだかよく分からない他者」──いま私たちは先行きの見えない不安を抱えながら、日々窮屈に生きているのではないでしょうか。そんな現代で、今作のヒロインは気象予報士として、まっすぐに駆け抜けていきます!

今や気象予報士は天気予報にとどまらず、あらゆるジャンルに情報提供と助言を行っています。人々の生活や仕事にガッツリ関わり、笑顔にしてゆく仕事。そして時には、生死の命運を握ります。“何でも自分の目で直接確かめないと理解できない”という不器用な性格ゆえ、遠回りばかりしてきたヒロインですが、その欠点を武器へと変え、気象予報士として羽ばたいていきます。

その根っこにあるのは、故郷・気仙沼と、家族への思い。ヒロインのふるさとは、気仙沼湾沖に浮かぶ緑豊かな島。嵐の夜、産気づいた母を皆が命がけで船で運び、なんとか生まれたヒロインは、島が大好きでした。しかし「3.11」の時、気仙沼は大きな被害を受けました。その日、ある理由で島を離れていた彼女は「自分は何もできなかった」と後ろめたさを抱き、やがて内陸の登米へと移り住みます。以来、ずっと誰かの役に立ちたいと思っていた彼女は、生き方を模索する中で、天気予報の可能性と出会うのです。

懸命に努力して、気象予報士の資格を獲得したヒロイン。東京の気象予報会社に飛び込み、「空の未来を予測して、人々を笑顔にすること」の魅力を知りながら、経験を積んでいきます。時を経て、一人前の気象予報士となった彼女は「気仙沼にかつての活気を取り戻したい」との目標を胸に、故郷の島へ。予報士ならではのアイデアで、家族や幼なじみたちと力を合わせ、ふるさとに貢献する道を探します。
「透明なゆりかご」「サギデカ」の安達奈緒子さんによる、“希望ある未来をひらいてゆく”物語です。

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■ヒロイン・永浦百音 役 清原果耶

[プロフィール]
2002年1月30日生まれ、大阪府出身。2015年、連続テレビ小説「あさが来た」ふゆ役で女優デビュー。2018年、「透明なゆりかご」(NHK)でドラマ初主演を果たす。同作は平成30年度文化庁芸術祭大賞をはじめ、数々の賞を受賞した。主な出演作に「なつぞら」「螢草ほたるぐさ 菜々の剣」「マンゴーの樹の下で〜ルソン島、戦火の約束〜」(以上NHK)、「俺の話は長い」(日本テレビ)映画『3月のライオン』『ちはやふる -結び-』『デイアンドナイト』『愛唄 -約束のナクヒト-』など。第44回エランドール賞 新人賞受賞。2020年は初主演映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』をはじめ、数多くの待機作が控える。そのまっすぐな存在感と演技力で、いま最も注目される若手女優のひとりである。

<清原果耶さんコメント>

この度、2021年度前期
連続テレビ小説「おかえりモネ」の
ヒロイン 永浦百音役を
演じさせて頂くことになりました。

「私、10分先の未来を予測したいです!」
百音ちゃんのその言葉に、
私は励まされました。
あの時 ああすれば良かった?
なんて考えてしまうことも少なく無いような世の中で、力強く生きる彼女だからこそ
ひらける空があるのではないかと思っています。

気象予報士のお仕事を通して
助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい。
そしてドラマを観て下さる
皆様それぞれに芽生える朝が来ますよう
今一度、作品創りの尊さと
しっかり向き合いながら
スタッフ・キャストの皆々様と
誠心誠意お届けして参ります。
「おかえりモネ」宜しくお願い致します。

<役柄 永浦百音>
1995年生まれ。気仙沼の島で育った。家族は、銀行員の父、元中学教師の母、二歳年下の妹、漁師の祖父。スポーツが得意で、音楽好き。ただ勉強はやや苦手。高校時代は、はっきりとした自分の将来像が持てなかったが、家族と離れて登米に行ったことがきっかけで、気象予報の仕事に目覚める。
※タイトルにある「モネ」は、百音(ももね)の愛称です。

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■作者のことば
安達奈緒子

朝ですし、やさしくて温かい物語を作りたいと思っています。けれど舞台となる土地は、やさしさだけではどうすることもできない痛みを抱えていて、訪問者であるわたしがそれを真に理解することはできません。他者の痛みは肉親でも友人でも恋人同士でも共有することはできない。そんな現実をつきつけられたとき、「わからないから怖い」という言葉を聞きました。自分の理解を超える現象、数秒後に変わってしまう未来、怖いです。ですが人間は不器用ながら「わからないもの」とずっと向き合ってきて、その最たるものが『自然』だろうと考えたとき、描くべき物語が見えたように思いました。

気象予報はこの『自然』という完全掌握が不可能なものと向き合う仕事です。コツコツと観測を続けデータを蓄積し、考え、最後は自分の身体からだでも感じることで、不確実な自然との共存の道を探ります。

誰かの痛みもそういうものではないかと考えました。わからないことは怖い、けれど「あなたをわかりたい」と思い、努力し続けてさえいれば、わたしたちは笑顔を交わし共ともに生きていけるのではないか。

若い主人公と、その存在に芯の強さとしなやかさを感じる清原果耶さんに、願いを託します。

[プロフィール]
2003年、第15回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞、2004年、脚本家デビュー。おもな作品に、「大切なことはすべて君が教えてくれた」「リッチマン、プアウーマン」「コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命−3rd season」(以上フジテレビ)、「きのう何食べた?」(テレビ東京)、「G線上のあなたと私」(TBS)、「宮崎のふたり」「透明なゆりかご」「サギデカ」(以上NHK)。

■制作にあたって

●制作統括・吉永 証
天気は誰にでも関係があることがらですが、天気(予報)に携わる人がどんなことを日々しているかは、実はあまり知られていません。ひょっとして、そういう人たちの日常や仕事ぶりを追うことで、現代の人々の生活や生き方・考え方を鮮やかに描けるのでは、という思いから今回の企画はスタートしました。ヒロインを演じるのは、抜群の演技力を持ち、これからの可能性いっぱいの清原果耶さん。脚本は、人々の感情のひだを、丁寧に軽やかにすくい取って台本を書かれる安達奈緒子さん。舞台となる東北、宮城の方々のご協力をいただいて、毎朝、青空のような爽やかな気持ちになってもらえる“朝ドラ”を、精いっぱい制作していきたいと思います。

●制作統括・須崎 岳
新型コロナウイルスが世を席けんする前、脚本の安達さんと宮城のいろんな町へ赴き、たくさんの方のお話を聞きました。「あの日」を経て、いま、何を思いながら生きているか。どんな未来を見据えてらっしゃるのか。もちろんすべてをドラマ化できるわけではありませんが、その言葉や表情のひとつひとつに背中を押される思いで、いま物語の構想を進めています。コロナは、私たちにいろんなものを突きつけました。たとえば命について。あるいは希望について。ヒロインが目指す気象予報士は「命を守る仕事」であると同時に、「明るい未来を届ける仕事」です。清原果耶さんのまっすぐなまなざしとともに、ひとつの希望をお届けできれば幸いです。

■物語
宮城県気仙沼湾沖の自然豊かな島で、両親・祖父・妹と暮らしていた永浦百音。2014年春、高校卒業と同時に気仙沼を離れ、ひとり内陸の登米市へ移り住むことに。大学受験にことごとく失敗、祖父の知り合いで登米の山主である、名物おばあさんの元に身を寄せたのだ。将来を模索する百音は新天地で、林業や山林ガイドの見習いの仕事をはじめる。

そんな百音に、ある日転機が訪れる。東京から、お天気キャスターとして人気の気象予報士がやって来たのだ。彼と一緒に山を歩く中で、「天気予報は未来を予測できる世界」と教えられ、深く感銘を受ける百音。「自分も未来を知ることができたら」。そして一念発起、気象予報士の資格を取ろうと猛勉強をはじめるが、試験の合格率は5%。勉強が苦手な彼女はなかなか合格できず、くじけそうになるが、登米で地域医療に携わる若手医師や地元の人たちに支えられ、ついに難関を突破する。
上京し、民間の気象予報会社で働きはじめた百音は、この仕事が実に多岐に渡ることを知る。日々の天気や防災はもちろん、漁業、農業、小売業、インフラ、スポーツ、さまざまな事情を抱えた個人…天候次第で人の人生が大きく左右されることを痛感した彼女は、個性的な先輩や同僚に鍛えられながら、失敗と成功を繰り返し、成長してゆく。

……数年後の2019年。予報士として一人前となった百音は、大型台風が全国の町を直撃するのを目の当たりにする。これまでに得た知識と技術をいかし、何とか故郷の役に立てないかと思った彼女は、家族や友人が待つ気仙沼へと向かう決意をする──