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音楽コミュニティ向け「MusiCares新型コロナ救済基金」 資金の一時的な枯渇を発表 14億円集めるが申請殺到

2020/05/05 10:30掲載
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Photo Credit: MusiCares
Photo Credit: MusiCares
新型コロナウイルスの影響で仕事と収入を失った音楽業界の関係者を支援するために設立された救済基金「MusiCares新型コロナウイルス救済基金(MusiCares COVID-19 Relief Fund)」。

これは、仕事と収入を失ったアーティストやクリエイター、音楽業界やライブ業界で働く人や、フリーランサーに対する補償や、最低限の生活費の支援を行うものです。

グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーと、その慈善部門MusiCaresからの各100万ドルの寄付で開始された基金は発足後、SiriusXM、Spotify、Pandoraなどの慈善企業パートナーからの協力もあり、1400万ドル以上(約14億円)の寄付金が集まっています。

MusiCaresによると、過去数週間で20,200件を超える資金援助の申請を審査し承認しましたが、しかし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続いているため、基金の資金は一時的に枯渇していると発表。そのため、当面の間、新規の申請を停止しています。MusiCaresは声明で、数週間で20,200件以上というのは、通常時の年間申請者数の2倍に相当すると発表しています。

基金は引き続きウェブサイトで寄付を受け入れており、寄付金によって基金が補充され現金の分配を再開できるようになるまでは、MusiCaresとレコーディング・アカデミーは政府に支援を提唱し、ミュージシャンをガイドし、音楽業界の再生と成長のための長期計画を策定し続けると声明で述べています。MusiCaresは「私たちは、他の方法でリーダーシップを発揮しながら、追加の資金を調達するために、あきらめずにねばり強く取り組み続けます」とコメントしています。