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70年代英国で人種差別と闘った若者達の運動ロック・アゲインスト・レイシズムの音楽ドキュメンタリー『白い暴動』 日本版予告編映像公開

2020/03/25 16:02掲載
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白い暴動 - photograph by Syd Shelton
白い暴動 - photograph by Syd Shelton
1970年代後半のイギリスで、権力を相手に人種差別撤廃を主張し続けた反骨のムーブメント“ロック・アゲインスト・レイシズム”。ザ・クラッシュ(The Clash)の名曲を生み、市民をひとつにした、ある若者たちと人種差別との闘いに迫った社会派音楽ドキュメンタリー映画『白い暴動』の日本版予告編映像が公開



本作の舞台は、「英国病」と呼ばれるほどに経済破綻状態にあった1970年代のイギリス。市民が抱いていた不安と不満は、第二次世界大戦後に増加した移民たちへ転嫁され、街は暴力であふれかえり、特に黒人たちが襲われた。そんな中で、芸術家として活動していたレッド・ソーンダズを中心にした数人の若者たちが発足した“ロック・アゲインスト・レイシズム”(RAR)は、人種や生まれによる差別への反発、不平等への反抗を主張し、抗議活動を開始。RARの発信するメッセージはやがてザ・クラッシュ、トム・ロビンソン、スティール・パルスなどのパンクやレゲエ音楽と結びつき持されていく。映画のクライマックスである、RARが決行した約10万人による大規模なデモ行進と音楽フェスティバルは圧巻で、市民が一つになった瞬間は見ものです。

監督を務めたのは、BBCのドキュメンタリーなどを手掛けてたルビカ・シャー。アジア系移民の家庭に生まれた彼女は、両親が直面した人種差別について興味を抱いたことで制作を決意、本作で長編映画デビューを果たしています。字幕監修はピーターバラカン。

『白い暴動』は4月3日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、UPLINK吉祥寺ほか全国で順次公開。
■『白い暴動』
4月3日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

監督:ルビカ・シャー
出演:レッド・ソーンダズ ロジャー・ハドル ケイト・ウェブ ザ・クラッシュ トム・ロビンソン シャム 69 スティール・パルス
配給:ツイン

©photograph by Syd Shelton