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ピンク・フロイドのニック・メイスンが初期フロイドナンバーを再現するグループ ライヴ作品から「太陽讃歌」のライヴ映像公開

2020/03/06 16:49掲載(Last Update:2020/03/23 00:57)
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Nick Mason's Saucerful Of Secrets - PHOTO Credit: Will Ireland
Nick Mason's Saucerful Of Secrets - PHOTO Credit: Will Ireland
ピンク・フロイド(Pink Floyd)のドラマー、ニック・メイスン(Nick Mason)がピンク・フロイドのツアーメンバーらとともに初期ピンク・フロイド・ナンバーを再現するグループ、ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツ(Nick Mason's Saucerful Of Secrets)。バンド初の作品であるライヴ作品『Live At The Roundhouse』から「Set The Controls For The Heart Of The Sun(邦題:太陽讃歌)」のライヴ映像が公開



この作品は9月18日に世界同時発売。リリース元はソニーミュージック。

2019年5月にロンドンのラウンドハウスで行われたコンサートの模様を収録したライヴ作品で、2CD+DVD、Blu-ray、2LPが用意されています。

以下は以前に公開された映像

「Fearless」のライヴ映像


トレーラー映像


以下日本盤リリース決定時のインフォメーションより

ピンク・フロイドのアルバム『神秘(A Saucerful Of Secrets)』をバンド名に冠した「ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツ」はシド・バレット時代の曲を中心に1967年から1972年までのピンク・フロイドのアーリー・イヤーズの楽曲を演奏。『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』はピンク・フロイドの活動初期以来、滅多に取り上げられることのなかった楽曲を蘇らせるバンドとしての神髄を捉えるライヴ作品で、中にはピンク・フロイドがライヴで一度も演奏することのなかった楽曲も収録されている。

ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツはピンク・フロイドのニック・メイスン(ドラム)とともに、『鬱』ツアー以降のピンク・フロイドに参加したガイ・プラット(ベース)、スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプ(ギター)、ザ・ブロックヘッズのリー・ハリス(ギター)、ジ・オーブやリチャード・ライトと共同作業を行ったドム・ビーケン(キーボード)といった、強者揃いの5人組。2018年にライヴでは何十年も演奏されることのなかったピンク・フロイド初期、つまり『狂気』以前の楽曲を演奏しようというシンプルなアイデアから「リハーサル室を確保して何曲かやってみて、どんな気持ちになるか様子をみないか」とニックが提案しスタート。数ヶ月後の2018年5月20日、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツとして初のライヴをロンドン・カムデンのライヴハウス「ディングウォールズ」で行なった。ニック・メイスンにとっては2005年の『ライヴ8』以来のライヴ演奏、正式公演でこの規模の会場で演奏するのはピンク・フロイドでの1967年以来となるもの。

その後全英、北米、ヨーロッパの劇場ツアーが2018年9月から行われることが発表されると即ソールドアウト。2019年4〜5月にもイギリスで追加公演が行なわれ、その中の2日間が今作のライヴ収録を行なった「ザ・ラウンドハウス」公演だった。「ザ・ラウンドハウス」は1966年10月15日に行われたインターナショナル・タイムズ紙創刊記念パーティでピンク・フロイドが初めて演奏した伝説の場所でもある。

『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』はピンク・フロイド関連の他のライヴ・アルバムのどれとも似ていない。収録されている22曲のうち、ピンク・フロイドまたはメンバーの正規ライヴ盤に収録されたことがあるのは、「天の支配」、「太陽讃歌」、「吹けよ風、呼べよ嵐」、「神秘」の4曲のみ。それら以外はすべて今回初めてライヴ盤に収録される。「アーノルド・レイン」や「ヴェジタブル・マン」(未完成に終わり、ピンク・フロイドのコンサートでは一度も演奏されることのなかったシド・バレットの曲)のガレージ・バンド的サウンドから、「星空のドライブ」のサイケデリック、「原子心母」や「グリーン・イズ・ザ・カラー」のメロウでスペイシーなフロイドまで、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツはフロイドのライヴ・ショウでは初期以降滅多に取り上げられることのなかった楽曲に新たな息吹を吹き込んでいる。

ニック・メイスンはバンドについてこう語っている。
「実際にプレイし始めたら、“ああ、この感触は憶えがある”と感じる瞬間があったんだ。肉体的にというより、興奮を覚えたという意味でね。一部の人にとっては“こんな曲がライヴで聞けるとは!まさか君がやるとは!”というところも魅力なんだろうね。それにシドと彼の作品に対する人々の愛着は絶大なものがあるしね。また、自由に曲をプレイして、実験的なことにトライをしていることへも興味が集まっている。大切なことだと思うよ。今、目にするものからはそういう要素が事実上欠けているからね。そういうものを受け入れてくれるオーディエンスと関りを持つことができるのがとても嬉しいんだ。」。

1987年以降のライヴでピンク・フロイドのベースを担当していたガイ・プラットはこう語る。
「ニックとはアリーナやスタジアムのステージでしかやったことがなかった。ただのバンド野郎としての彼を見たことは一度もなかったんだ。彼は巨大な殿堂の一部だったからね。だけど僕は突然、「UFO」のステージに立った頃の少年のような彼の姿を初めて見た。それが本当に素晴らしいことだったよ」

ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツへの欧米のメディアでの大絶賛のコメントより。

●「最もたぐいまれな、楽しいショウだった。ピンク・フロイドがいかに特異で素晴らしいバンドだったかを思い出させてくれる…ピンク・フロイドに少しでも興味のある方なら彼らをお見逃しなく。陶酔するのに麻薬は要らないのだ。✭✮✮✮✮ 」(ファイナンシャル・タイムズ紙 マイケル・ハン)
●「音は素晴らしく、感動的で、心を奮い立たせ、魅惑的で、それでいて深い奇妙さがあり、原始的なロックのフォーマットをあらゆる風変わりかつ素晴らしい形へと曲げてゆく。ノスタルジアという概念そのものをあざけるように驚くべき激しいセット。60年代以降ロックは果たして本当に大きく進歩したのだろうかと疑問に思うほどのものだった。✭✮✮✮ 」(デイリー・テレグラフ紙 ニール・マコーミック)
●「彼(ニック・メイスン)を中心に据えたこのショウは、再発見の素晴らしい航海である。✭✮✮✮ 」(メトロ紙 デヴィッド・ベナン)
●「非常に特別。」(レコード・コレクター誌 マーク・テイラー)
●「バンドが演奏で感じている純粋な喜びと活力はこちらにも伝わってくるものであり、なおかつ目に見えるものである。」(クラシック・ロック誌 イアン・フォートナム)
●「驚くほど特別なものを目撃していることは明らかである。」(プログ誌 ジェリー・ユーイング)
■『Live At The Roundhouse』

1. Beginnings
2. Interstellar Overdrive
3. Astronomy Domine
4. Lucifer Sam
5. Fearless
6. Obscured by Clouds
7. When You’re In
8. Remember A Day
9. Arnold Layne
10. Vegetable Man
11. If
12. Atom Heart Mother
13. The Nile Song
14. Green Is The Colour
15. Let There Be More Light
16. Childhood’s End
17. Set The Controls For The Heart Of The Sun
18. See Emily Play
19. Bike
20. One Of These Days
21. A Saucerful Of Secrets
22. Point Me At The Sky