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ラッシュのドラマー、ニール・パートが死去

2020/01/11 09:29掲載(Last Update:2020/01/11 16:28)
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Neil Peart
Neil Peart
ラッシュ(Rush)のドラマー、ニール・パート(Neil Peart)が1月7日、米カリフォルニア州サンタモニカにて死去。バンドのSNSページで発表。死因は脳腫瘍。3年半にわたる闘病の末に亡くなっています。67歳でした。

火曜日、45年来の親友であり、ソウルブラザー、そしてバンドメイトであるニールが、3年半もの脳腫瘍(膠芽腫)との勇敢な戦いののちに亡くなったという悲しいお知らせをお伝えしなければならないのは、胸が張り裂けそうで深い悲しみに満ちている。

彼の友人、ファン、メディアは、この非常に苦しく困難な時期に家族がプライバシーと平安を必要としていることを理解して尊重するようお願いします。哀悼の意を表明したい方は、がん研究グループや慈善団体を選択し、ニール・ピアトの名前で寄付をすることができます。

兄弟よ、安らかに。

ニール・パート 1952年9月12日 - 2020年1月7日



ニール・パートはカナダのオンタリオ生まれ。14歳の誕生日にドラムセットを手に入れ、4年後にプロのミュージシャンになることを望んでロンドンへ。その後、カナダに戻り、22歳の時にラッシュのオーディションを受け、前任のジョン・ラトジーの後任としてラッシュに加入。2ndアルバム『Fly By Night』(1975年)以降、ラッシュのすべてのアルバムで演奏した。

ニールの加入はラッシュにとっての転機となり、 彼は哲学的な詞をバンドに提供し、これをサウンドで表現しようとすることが動機となり、プログレッシブ・ロック的な発展をしていく。その後、時代の流行を柔軟に取り入れながら活動していたが、ニールは1997年に娘を交通事故で、翌98年に妻を癌で失う。悲嘆に暮れたニールはバンド活動への意欲も失い、1998年にバンドは活動を休止。ニールは放浪の旅へと出る。セラピストのカウンセリングを受けるなどして復帰し、ラッシュは2001年に活動を再開、2015年にはデビュー40周年記念ツアー「R40」を開催。ニールの腱鞘炎悪化などのため、これが最後のライヴ・ツアーとなった。