HOME > ニュース >

モーターヘッドのレミーが連日通った“ロックンロールの聖地”のドキュメンタリー『ザ・レインボー』 日本上映決定

2019/12/09 18:49掲載(Last Update:2019/12/09 18:52)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
『ザ・レインボー』『モーターヘッド クリーン・ユア・クロック』
『ザ・レインボー』『モーターヘッド クリーン・ユア・クロック』
モーターヘッド(Motörhead)レミー・キルミスター(Lemmy Kilmister)が連日通った、ロックンロールの聖地といわれる<レインボー・バー&グリル>。そのドキュメンタリー『ザ・レインボー(The Rainbow)』が日本上映決定。東京・シネマート新宿にて12月21日(土)より上映されます。

またシネマート新宿では、12月20日(金)より、レミーが他界する約1か月前に行われたドイツ公演の模様を収録した最期の公式ライヴ映像作品『モーターヘッド クリーン・ユア・クロック』の上映も行われます。

■『ザ・レインボー』
12/21(土)・12/22(日)・12/24(火)・12/26(木)・12/28(土)日本初上映

ハリウッド、サンセット通りに1972年に開業以来、多くのバンドマン、アーティスト、映画人たちの巣窟と化したバー/レストランであり、ロックンロールの聖地といわれる<レインボー・バー&グリル>。

今までに存在したすべてのロックミュージシャンが一度は訪れているここは、実はモーターヘッドのレミーの棲家だった!レミーは毎日ここでジャックコークを呑み、設置されていたポーカーマシンに興じ、禁煙の店内で人類で唯一喫煙が許されマルボロを吸い続けたのだ。

2015年レミー没後、ここには等身大レミーのブロンズ像が建立され、レミーが常駐した場所は“Lemmy's Lounge”と命名された。本作はこのレインボーの歴史を店の常連だったオジー・オズボーン、スラッシュ、ジーン・シモンズたちの証言、店のオーナーであるマグリエリ一家の面々、そして姉妹店でもあるライヴハウス、<ウィスキー・ア・ゴー・ゴー>の歴史とともに振り返る。

多くのライヴハウスやバーが時代の流れとともに閉店を余儀なくされるなか生き残るレインボー。

世の中の音楽が次第にロックから離れていっているなか、ジーン・シモンズは「ロックは死んだ!」と怒り気味にまくしたてるが、レインボーは何も変わらずロックンロールの教会的なスタンスのまま存在し続ける。

監督:ザック・ナットソン
出演:レミー/ジーン・シモンズ/オジー・オズボーン/スラッシュ/ミッキー・ドレンツ/リタ・フォード(THE RUNAWAYS)/マット・ソーラム(GUNS’N’ROSES)/ロン・ジェレミー/スティーヴ・ライリー(W.A.S.P./LA GUNS)/ジェイムス・パンコウ(CHICAGO)/ロバート・ラム(CHICAGO)/リー・ロックネイン(CHICAGO)/マリオ・マグリエリ/マイケル・マグリエリ/マイク・マグリエリ・Jr.

2019年|アメリカ映画|72分|原題:THE RAINBOW  配給/宣伝:ビーズインターナショナル

<キャスト・スタッフ>
出演:レミー/ジーン・シモンズ/オジー・オズボーン/スラッシュ/ミッキー・ドレンツ/リタ・フォード(THE RUNAWAYS)/マット・ソーラム(GUNS’N’ROSES)/ロン・ジェレミー/スティーヴ・ライリー(W.A.S.P./LA GUNS)/ジェイムス・パンコウ(CHICAGO)/ロバート・ラム(CHICAGO)

詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/lineup/20191209_16036.html

■『モーターヘッド/クリーン・ユア・クロック』
12/20(金)・12/23(月)・12/25(水)・12/28(土)限定上映!!

2015年12月28日、核爆弾が落ちてもゴキブリとともに生き残るといわれ、2,000人もの女性と夜を共にし、1956年にはロックンロール誕生の瞬間を目撃、マルボロとジャックダニエルにまみれて血液が猛毒化、ビートルズを愛し、世界一音がデカいバンド、モーターヘッドを 40年間続けた、1945年クリスマスイブである 12月24日に生まれて以来、不眠不休の大暴走を続けた人類最強の豪傑、レミー・キルミスターが 70歳でこの世を去った。誕生日を迎えてから 4日後、癌を宣告されてからわずか 2日後のことだった。そして翌日、メンバーからモーターヘッドの活動終了が伝えられた。

本作はその暴走ロックンロールの帝王、モーターヘッドの 2015年11月20日と21日、ドイツ・ミュンヘンでのライヴを収めた、モーターヘッド最期の公式ライヴ映像。2016年に「クリーン・ユア・クロック」と題してライヴアルバムやブルーレイ、DVD など様々なフォーマットでリリースされた一作だ。

1975年の結成以来、怒涛のスピードと圧倒的音圧によるシンプルで攻撃的なロックンロールを 40年間続け、メインストリームとは真逆のロックの裏街道を驀進したモーターヘッドは、ヘヴィメタルとパンク/ハードコアという普段相容れない両ジ ャンルからも熱い支持を集め、その両者が一触即発の状態に陥った場合でもモーターヘッドの曲を流せばすべてがおさまるという、この世に類を見ない存在感を誇ったバンドだ。レミーの死の約 1 ヵ月前のライヴである本作は、2015年フジロック同様、レミーの衰えた姿はショッキングでもあるが、逆にそれを支えるギターのフィル・ キャンベルとドラムのミッキー・ディーの奮闘ぶりに胸が熱くなる。だがしかし、レミーの超人ぶりも健在で、ライヴ途中からのスピードと疾走は 69歳(当時)とは思えぬ暴走具合で、モーターヘッドという唯一無二なバンドの底力がスクリーンを通して伝わって来る。映画『極悪レミー』では 2048年までモーターヘッドを続ける予定だと話していたレミー。だが誰にでも訪れる老いを自身でも感じていたはずだ。そのような状態になってもツアーに次ぐツアーで凄まじい数のライヴをこなしていたのは、それを求める世界中のファンや、バンドを支えるロード・クルーたちの生活を考える、レミーの使命感と責任感によるものであろうと想像できる。あらゆるジャンルやカテゴリーにも属さず、常に孤高の存在でありながらも、世界に多大な影響力をおよぼし、アドレナリンを沸騰させるパワーと独特なユーモア、そしてどこか孤独な空気も感じさせる哀愁が同居するバンド。このライヴは、本当にこのバンドが終了してしまったという喪失感と、人類がこの先何億年存在しても同じようなバンドは出現しないという事実を我々に突き付けると同時に、バンドとしていつでもどこでも同じクオリティを届け ようとするモーターヘッドとレミーの誠実さが伝わってくる作品だ。この世に音楽を奏でる人やバンドは無くならないが、モーターヘッドと同じものをもたらしてくるバンドは二度と現れない。それがはっきりとわかる貴重 な上映となるはずだ。

<キャスト・スタッフ>
出演
レミー・キルミスター、フィル・キャンベル、ミッキー・ディー
2016 年/アメリカ作品/80 分/DCP/原題:motorhead/clean your clock(完全にぶちのめす)
© UGR GmbH.

詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/lineup/20191209_16035.html


『ザ・レインボー』トレーラー映像