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<小松左京展―D計画―>が開催決定、対談イベントやトーク&上映会、朗読会、音楽祭も

2019/09/23 13:09掲載
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小松左京展―D計画―
小松左京展―D計画―
『復活の日』『果しなき流れの果に』『日本沈没』『首都消失』ほか、壮大なスケールで描いたSF大作の数々で、絶大な支持を得ている作家・小松左京の展覧会<小松左京展―D計画―>が10月12日(土)より、東京・世田谷の「世田谷文学館」にて開催されます。また関連企画として対談イベント、トーク&上映会、朗読会、音楽祭も

以下インフォメーションより

「SFとは文学の中の文学である。そして、SFとは希望である」(小松左京『SF魂』)

『復活の日』『果しなき流れの果に』『日本沈没』『首都消失』ほか、圧倒的なスケールで描いたSF大作の数々で、絶大な支持を得ている小松左京(1931—2011)。作品は、徹底した取材・調査と膨大な知識・想像力によってつくられ、その迫力と高いエンターテインメント性に読者は圧倒され続けてきました。しかも作品に描かれている地球規模で起こる災害や世界の変化が、今、現実として我々の目の前にあらわれていることにも、驚異的と言わざるを得ません。
これらを生み出した小松左京とは、いったい何者なのか。
本展は多彩な資料をもとに、<小松左京>という壮大な<宇宙>に挑みます。

*「D計画」とは『日本沈没』の作中で遂行されるプロジェクト名。「D」はディザスター(disaster)=災害。人類と壮大な宇宙の関係性を追求し、自然災害や人類が引き起こす戦争など大いなる災いへの危惧を訴え続けた小松左京の〈文学〉こそ、〈D計画〉そのものであった。

<小松左京展―D計画―>
10月12日(土)〜12月22日(日)

[会場]
世田谷文学館 2階展示室

[休館日]
毎週月曜
※ただし月曜が祝日の場合は開館し、翌平日休館

[料金]
一般=800(640)円
65歳以上、高校・大学生=600(480)円
小・中学生=300(240)円
障害者手帳をお持ちの方=400(320)円(但し大学生以下は無料)

※( )内は20名以上の団体料金
※10月18日(金)は65歳以上無料
※「せたがやアーツカード」割引あり
※障害者手帳をお持ちの方の介添者(1名まで)は無料
※クレジットカードは使用できません

●Topic1 作家・小松左京の誕生

小松左京は、京都大学でイタリア文学を学び、大学を拠点とする「京大作家集団」で、作家・高橋和巳と出会い親交を深めました。高橋とはその後も同人誌を創刊するなど、創作活動を共にしていきます。大学卒業後も小松の「文学」への志は変わりませんでしたが、漫画・漫才台本の執筆、雑誌記者などさま
ざまな職を転々する時期がしばらく続きます。
しかしついに1959年創刊された「SFマガジン」で世界のSF作品と出会い、「SF」こそが自らの表現にふさわしいジャンルと決め、本格的にSF作品を書き始めます。
本展では、作家・小松左京が誕生するまでを、学生時代の貴重な資料等とともにたどります。

●Topic2 小説『日本沈没』再読

『日本沈没』(1973 年刊)は売上累計 470 万部、2 回にわたる映画化やテレビドラマなどを通じて、日本人なら誰もが知っている小松左京の代表作です。タイトルから既にその結末が示されている衝撃作ですが、本作の一番の衝撃は、結末に至るまでの精緻なシミュレーション、さまざまな立場で巻き起こる人間模様、登場人物たちの切実な心情の吐露、そして、小松自身の思考ともいえる「日本」「日本人」論の展開など、濃密な時間と空間がこの一作に凝縮されていることでしょう。
本展では、『日本沈没』をあらためて読み込み、これこそが小松文学の醍醐味、極上のエンターテインメントであることをお伝えしていきます。

●Topic3 「大阪万博」での活躍

1970 年開催の「大阪万博」は、6400 万人を上回る来場者があり、戦後日本の歴史的催事として今も語り継がれています。小松左京は、この「大阪万博」のテーマ館サブ・プロデューサーとして尽力しました。
小松は当時 30 代、執筆活動やラジオ番組のレギュラーなど多忙を極める中、国家的プロジェクトにどのように挑んだのでしょうか。そのバイタリティーあふれる姿を、本展初公開の資料も交えて紹介します。

■Events

●1.オープニング記念対談「小松左京とSF蜜月時代」

小松左京とともに日本SFを牽引し、親しく交友されたお二人による豪華対談です。

10月13日(日)17:00〜18:00 [出演]筒井康隆(作家)、豊田有恒(作家)
[会場]1 階文学サロン[参加費]1000円[定員]150名
[申込方法]完全前売制/ローソンチケット/9 月 13 日(金)10:00〜販売開始 L コード:32147

●2.『日本沈没』 (2006年版) トーク&上映会

2006年版の樋口監督、科学監修の巽さんによる記念トークイベントです。

12月7日(土)13:00〜18:00
[出演]樋口真嗣(映画監督)、巽好幸(マグマ学者・神戸大学海洋底探査センター教授)
[会場]1 階文学サロン[参加費]1000円[定員]150名
[申込方法]完全前売制/ローソンチケット/11 月 1 日(金)10:00〜販売開始 L コード:32163

●3.記念対談「誰も語らなかった小松左京」

コマケン(小松左京研究会)創設メンバーのとりさんと、とりさんから女版・小松左京の称号を得ているヤマザキさんによるスペシャル対談です。

12月14日(土)18:00〜19:30 [出演]とり・みき(漫画家)、ヤマザキマリ(漫画家・随筆家)
[会場]1 階文学サロン[参加費]1000円[定員]150名
[申込方法]完全前売制/ローソンチケット/11 月 1 日(金)10:00〜販売開始 L コード:32182
*上記イベントのお申込みはローソンチケット(全国ローソン・ミニストップ)にて。https://l-tike.com/ tel.0570-000-777 (当館での購入は不可)

●4.朗読会「左京と宇宙をさまよう―戦時少年が『日本沈没』を書くまで―」

世田谷を拠点に活動するサークル・声を楽しむ朗読会が、小松作品に挑みます。

11月16日(土)13:30〜15:45(開場13:00) [出演]声を楽しむ朗読会(司会・福島勝則 多摩美術
大学名誉教授)[会場]1 階文学サロン[参加費]無料[定員]150名[申込方法]当日先着

●5.どこでも文学館ワークショップ 「もっと朗読を楽しもう 〜プロの読み方を聞いてやってみよう〜」

『宇宙人のしゅくだい』を朗読します。プロの指導のもと、本格的な朗読を体験しましょう。

11月9日(土)14:00〜16:30 [講師]緒方賢一(声優、俳優)、水田わさび(声優)
[会場]2 階講義室[参加費]無料[対象・定員]中学生以上・抽選20名[申込方法]往復はがきに次の①〜③を
記入し、10 月 26 日(土)必着にてお申込みください。①イベント名「朗読を楽しもう」②参加者全員の氏名・ふりが
な・学年③ご連絡先(住所・電話番号)宛先:〒157-0062 世田谷区南烏山 1-10-10 どこでも文学館係
助成: 平成 31 年度 文化庁 地域の博物館を中核としたクラスター形成事業

●*関連催事 小松左京音楽祭
11月30日(土)16:00〜18:30 成城学園 澤柳記念講堂ホール
詳細はこちらへ https://readyfor.jp/projects/sakyokomatsuconcerto26834
https://3s-ca.jimdo.com


詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.setabun.or.jp/exhibition/next.html