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デヴィッド・ボウイ『CLAREVILLE GROVE DEMOS』が全曲リスニング可

2019/06/28 02:30掲載
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David Bowie / CLAREVILLE GROVE DEMOS
David Bowie / CLAREVILLE GROVE DEMOS
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の『CLAREVILLE GROVE DEMOS』がSpotify、Apple Musicで配信開始。全曲リスニング可。1969年初めに録音したデモ音源を収めた作品で、今年5月に7インチ・シングルレコード3枚組のボックスセットとしてリリースされていたものです。

ボックスには、1969年初め、ボウイが当時住んでいた英ロンドンのクレアヴィル・グローヴにあるアパートでレコーディングしたデモ・セッション音源全6曲を収録。4曲の完全未発表音源も含まれます。この音源は、ボウイの当時のガールフレンド、ヘルミオーネ・ファージンゲール(Hermione Farthingale)と共にトリオ編成のTHE FEATHERSとして活動していたジョン・“ハッチ”・ハッチンソン(John ‘Hutch’ Hutchinson)と、ボウイのデュオという編成でのレコーディングとなっています。



■『CLAREVILLE GROVE DEMOS (3 X 7” SINGLE BOX SET)』
DAVID BOWIE (WITH JOHN ‘HUTCH’ HUTCHINSON)
3 x 7" SET TRACKLISTING

<Single 1>

●Side A
Space Oddity

完成形の歌詞をフィーチャーしたこのデモ音源は、長らく廃盤となっている『スペイス・オディティ』40周年記念2枚組作品で初めて公開された音源。未公開のTV映画『LOVE YOU TILL TUESDAY』用にMorgan Studiosでレコーディングされた音源よりも前にレコーディングされた音源だ。

●Side B
Lover To The Dawn

以前の恋人に向けて書かれたこの曲は、その後「シグネット・コミティー(原題: Cygnet Committee)」へと姿を変え、その年の後半にリリースされたアルバム『スペイス・オディティ』に収録されることとなった。

<Single 2>

●Side A
Ching-a-Ling

デヴィッドとヘルミオーネ、そしてトニー・ヒルからなるトリオ、TURQUOISE(その後トニーの代わりにハッチが加入し、THE FEATHERSとなる)が1968年10月にレコーディングしていた楽曲。THE FEATHERSからヘルミオーネが脱退した後も、デヴィッドとハッチはデュオとしてこの曲を演奏し続けていた。

●Side B
An Occasional Dream

後にアルバムに収録されることとなったヴァージョンとは若干歌詞が違うこのデモ・ヴァージョンは、『スペイス・オディティ』40周年記念2枚組作品にも収録されていた音源。

<Single 3>

●Side A
Let Me Sleep Beside You

最初にこの楽曲のスタジオ音源がレコーディングされたのは1967年9月のことだったが、1970年の『THE WORLD OF DAVID BOWIE』に収録されるまで未発表となっていた。この音源は、1969年10月にBBC用のセッション時に再度レコーディングされたもの。この曲に思い入れのあったデヴィッドは、30年後に、未発表作品となったアルバム『TOY』のためにレコーディングをし直している。その『TOY』用にレコーディングした音源は、2014年にリリースされた3枚組ベスト・アルバム『NOTHING HAS CHANGED』でようやく世に出ることとなった。

●Side B
Life Is A Circus

ロジャー・バンの曲で、ヴォーカル/インストゥルメンタル・カルテット、DJINNがレコーディングした楽曲のカヴァー。デヴィッドとハッチによるヴォーカルは、サイモン・アンド・ガーファンクルのようなスタイルをとっている。

<Musicians>
David Bowie – vocals, guitar and Stylophone
John ‘Hutch’ Hutchinson – vocals and guitar

Photography by Ken Pitt © Ken Pitt