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知的な人ほどヴォーカルのないインストゥルメンタル音楽を好む傾向にある 英研究

2019/06/02 14:57掲載
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Musical note
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最新の研究によると、知的な人ほどヴォーカルのないインストゥルメンタル音楽を好む傾向にあるようです。

オックスフォード大学で、性格特性と音楽の好みの関係性について研究していたエレナ・ラセブスカらは、英国の進化心理学者サトシ・カナザワの「サバンナーIQ相互作用説」(知能は、新しく未知のものに対処する方法として進化したものであり、より知的な人ほど新しい刺激を好むようになった、というもの)に影響を受け、「知能と音楽の好み」の研究を行っています。

研究チームは調査として、クロアチアの高校生467人を対象に知能テストを行い、また音楽の好みに関するアンケートも行っています。

この結果、知能テストの得点が高い学生ほどインストゥルメンタル音楽(アンビエント、チルアウト、エレクトロニカ、ビッグバン・ジャズ、クラシック音楽など)を好む傾向があることが判明したと報告しています。ヴォーカルのある音楽については、知能テストの成績との関連は見られなかったとしており、知的な人ほどヴォーカルのある音楽を嫌うというわけではないとも説明しています。

エレナ氏はまた、知性は音楽の好みに関わる要素の一部でしかなく、実際には性別や年齢、教育環境、家族の収入など、多くの要素が関係しているとも説明しています。