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ポール・ギルバートが「Blues For Rabbit」と「I Own A Building」のミュージックビデオ公開

2019/05/22 15:33掲載
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Paul Gilbert / Behold Electric Guitar
Paul Gilbert / Behold Electric Guitar
MR.BIGなどでの活躍でも知られるギタリストのポール・ギルバート(Paul Gilbert)。「Blues For Rabbit」と「I Own A Building」のミュージックビデオを公開。いずれもレコーディングの様子をフィーチャーしたビデオ。この曲は最新ソロ・アルバム『Behold Electric Guitar』に収録。またアルバムはYouTubeでも全曲リスニングが可能となっています

「Blues For Rabbit」のミュージックビデオ


「I Own A Building」のミュージックビデオ


アルバムはYouTube、Spotify、Apple Musicで全曲リスニング可







このアルバムは、クラウドファンディングサイトのPledgeMusicで行ったキャンペーン参加者向けに2018年9月にリリースされていますが、新たにワールドワイドでのリリースが決定。海外ではMusic Theories Recordings / Mascot Label Groupより5月17日に、日本ではワーナーミュージック・ジャパンより6月26日に発売される予定です。日本盤ボーナストラック収録予定。

以下、日本盤リリース決定時のインフォメーションより

今回のアルバムを制作するにあたり、ポールはまず歌詞を書きはじめ、そこにメロディをつけ始めていったという。その後、完成した曲をそのままヴォーカル入りの曲でレコーディングするのではなく、そのヴォーカル用のメロディ・ラインをギターで表現するという手法をとっていった。

「まず最初に歌詞を書く事で、リズム的、そしてメロディ的なパズルを解いていった。そして、そのメロディにぴったりのコードやアレンジ、そしてグルーヴを組み立てていったんだ。曲が形になってきたな、と感じたら、歌詞をほおり投げてそのメロディをギターで表現していった。チャレンジは、ヴォーカリストが持つ表現力というものをいかにギターでキープするかっていうことだったよ。ある意味ヴォーカルよりも簡単に表現できるパートもあるしね、例えば、急に高音パートに移動するなんて芸当は、ギターじゃまったく問題ないからね! だから、メロディを構築する際に音程の幅広さというリミットを外して自由に書き上げることが出来たんだ。実際歌えなかったとしても、ギターではできるのさ!」 ─ ポール・ギルバート

ヴォーカル・メロディをギターで表現するという手法は、彼が2014年に発表したアルバム『STONE PUSHING UPHILL MAN』で既に行われていた。このアルバムは、エアロスミスやジェームズ・ブラウンの曲をギターでカヴァーする、という作品だったのだが、今回はカヴァーではなく、ポール自身がヴォーカル用に書き上げたメロディ・ラインをギターで表現するという、さらに一歩先を行く展開を見せてくれている。

最新作に関してもう一つ特筆すべきは、全曲オーヴァーダブを一切使わず、よりライヴ感に満ちたパフォーマンスを収録しているという点だ。現在彼が済むオレゴン州ポートランドの名うてのミュージシャン(Brian Foxworth / dr.、Asher Fulero / key.)に、ニューオーリンズのベース・レジェンド、Roland Guerinを迎え、プロデューサーにはジョー・サトリアーニの作品でも知られるJohn Cunibertiを起用、最低限のマイクのみでレコーディングを行ない、4人の卓越したミュージシャンの間で行われるセッションを通して生み出されたリアルなグルーヴを、そのまま音源として収録しているのだ。

「オーヴァーダブをして後でエディットしていくっていう方法はすごく簡単なレコーディングに仕方さ。でも、俺は出来る限りライヴ感覚でレコーディングする方が好きなんだ、ミュージシャンや曲、そしてパフォーマンスを通すことで、音楽っていうのは正しい形で表現できるものだからね。このアルバムには一切オーヴァーダブを使ってないよ。ここで聴ける音は、総て4人のミュージシャンがお互いの音を聞きながらジャムしてたそのままの音なんだ。あとでここをオーヴァーダブして修正すればいいやっていう考えはなかったから、レコーディング中はとにかく精神的にアクティヴになって、それぞれの音や間に刺激されながら作っていった。素晴らしい空間だったよ」 ─ ポール・ギルバート