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2020年度前期のNHK連続テレビ小説は作曲家・古関裕而をモデルにした物語『エール』、主演は窪田正孝

2019/02/28 11:52掲載
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NHK連続テレビ小説『エール』(c)NHK
NHK連続テレビ小説『エール』(c)NHK
2020年度前期のNHK連続テレビ小説は、「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」など、生涯で約5000曲を生み出した作曲家・古関裕而をモデルにした物語。タイトルは『エール』。主人公・古山裕一役は窪田正孝が務めます。『エール』は昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家とその妻の物語です。裕一の生涯のパートナーとなるヒロインは、オーディションで選考予定です。

以下インフォメーションより

■2020年度前期
連続テレビ小説「エール」
【放送予定】2020年 春〜
【主演】窪田正孝
【作】林 宏司
【制作統括】土屋勝裕
【プロデューサー】小西千栄子、小林泰子
【演出】吉田照幸、松園武大 ほか

心に届け 君への応援歌(エール)!
天才だけど貧乏、もの静かだけど情熱的な夫
夫を助ける良妻かと思いきや?! 自分が世界の中心だと思っている妻
デコボコ夫婦の音楽が、日本、そして世界を包む!

連続テレビ小説 第102作「エール」は、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家とその妻の物語です。

銀行に勤める福島の青年と豊橋に住む女学生が、文通で愛をはぐくみ、電撃結婚。音楽によって強く結ばれた二人は、戦前・戦中・戦後を生き抜き、多くの名曲を生み出します。

少し気弱な夫と、たくましい妻が織りなす珍騒動。そこに愉快な仲間たちが次々と加わります。苦難を乗り越え、笑いと涙の中で生まれる珠玉のメロディー ─ それは激動の時代を生きる人々への“エール”となって、日本中に響き渡るのです。

<主演 窪田正孝>

[プロフィール]
1988年神奈川県出身。2006年「チェケラッチョ!! in TOKYO」(フジテレビ)で初主演を務め、連ドラ俳優デビュー。2012年 映画『ふがいない僕は空を見た』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞、高崎映画祭最優秀助演男優賞。2014年度前期連続テレビ小説「花子とアン」(NHK)でヒロインに想いを寄せる青年・木場朝市を演じ、お茶の間の注目を集める。おもな出演作品に大河ドラマ「平清盛」土曜ドラマ「4号警備」(NHK)、「ケータイ捜査官7」(テレビ東京)「Nのために」(TBS)「デスノート」( 日本テレビ)「ヒモメン」(テレビ朝日)映画『東京喰種トーキョーグール』など。独特の存在感と際立った演技力で、今、最も期待される俳優の一人である。

[役柄 古山裕一]

福島で代々続く老舗しにせ呉服店の長男。気弱でいじめられがちな少年だったが、音楽に出会うとその秘めた才能を発揮し、独学で作曲を始める。跡取り息子として周囲の期待から商業を学び、伯父が経営する銀行に勤めるが、音楽への思いを断ち切れないでいた。そんな中、歌手を目指しているという女学生とひょんなことから知り合い、文通を始める。恋に落ちた裕一はついには、彼女とともに音楽の道を歩むことを決める─

※裕一の生涯のパートナーとなるヒロインは、オーディションで選考予定です。

<2020年、新しい時代を生きるみなさんへの“エール”を、届けます。>

「栄冠は君に輝く(全国高等学校野球大会の歌)」「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」「闘魂こめて(巨人軍の歌)」などスポーツシーンを彩る応援歌の数々、戦後、人々を夢中にさせたラジオドラマ「君の名は」「鐘の鳴る丘」、「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」などヒット歌謡曲の数々で昭和の音楽史を代表する作曲家・古関こせき裕而ゆうじ氏と妻で歌手としても活躍した金子きんこ氏をモデルに音楽とともに生きた夫婦の物語を描きます。

※実在の人物をモデルとしますが、音楽で人々を励まし、心を照らした夫婦の波乱万丈の物語として大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。

<「誰がためにエールは響く」>
作・林 宏司
静かな人がいました。その人は、音楽史上に燦然さんぜんと輝く業績を残しながら、ことさらそれを喧伝せんでんすることもなく、妻を愛し、仲間を愛し、ただひたすら自分のできること、しなければならないことに全力を注いで一生を全うした…。少し前の時代ならざらにいて、今ではついぞ見かけることのなくなった、古き良き日本人…それが、私の想像する古関裕而という作曲家です。
波乱に満ちた昭和という時代。誰もが口ずさめるヒット歌謡を連発し、時代の寵児ちょうじでありながら、驚かされるのは、手掛けた応援歌や校歌の多さです。甲子園の行進曲「栄冠は君に輝く」のタイトルがいみじくも象徴するように、自分のことよりも、人を元気づけたい、頑張ってる人、恵まれない人に声援を送りたい…そんな思いで、この人は戦前、戦中、戦後、数多あまたの曲を作り続けたのではないだろうか───。こうして、ドラマ「エール」は生まれました。
そしてそんな彼を陰に陽に支えたのが、妻の金子さん。音楽以外はからっきし頼りない夫の尻を叩き、プロデュースし、夫のミューズであり続けました。彼女は、自身も将来を嘱望された声楽家でありながら、最終的にはそのキャリアを捨てて、古関さんを支えたのです。そこには葛藤も苦悩もあったでしょう。だけど、彼女の才能をいちばん理解し、最後までエールを送り続けたのも、また古関さんでした。
明るくポジティブな妻と、気弱だけど天才の夫……夫唱婦随ならぬ“婦唱夫随”。ドラマは、そんな2人の物語であり、また激動の昭和史でもあります。
“戦争”という、先人たちの大変な犠牲の上に立っている現代。随分と生きやすくなったはずなのに、またどこか、息苦しく感じてる人が増えてる気がします。
暗い時代も明るい時代も、人々の心を揺さぶり、励まし続けた “古関メロディ”のように、このドラマが、どうか、朝のひととき、誰かの“エール”になれますように───。

[プロフィール]
出版社勤務を経て、2000年に脚本家デビュー。医療や経済をテーマにした社会派ドラマや、推理サスペンス、ラブストーリー、ホームコメディなど、さまざまなジャンルのドラマや映画の脚本を手がける。主な作品に「ハゲタカ」「スニッファー 嗅覚捜査官」(NHK)「離婚弁護士1,2」「医龍1〜3」「コード・ブルー 〜ドクターヘリ緊急救命〜1,2」「BOSS1、2」(フジテレビ)「アイムホーム」(テレビ朝日)「ドロ刑〜警視庁捜査三課〜」(日本テレビ)など。

<「音楽の力で心に火を灯ともす」>
制作統括・土屋勝裕
このドラマのモデルとなった古関裕而さんの曲は、作曲者の名前を知らなくとも、きっと誰もが一度は耳にしたことがある曲だと思います。大正から昭和にかけて、福島は絹織物産業で潤う東北一の豊かな街で、絹製品の買い付けのために多くの外国人が訪れていたそうです。そんな福島から物語はスタートします。西洋の新しい音楽に触れ、福島の豊かな自然と文化の中で育った主人公は、運命の女性と出会い、戦争という苦難を乗り越え、日本中を明るく励ます応援歌を作っていきます。主人公はいくつもの挫折を経験していきますが、挫折し傷ついたことがあるからこそ、他人を励まし応援することができるのではないかと思います。音楽は言葉を超えて、心の奥に火を灯す力があると思います。皆さんの知っている曲が出てきたら、ドラマを見ながら一緒に口ずさんで、悩みを吹き飛ばして一日を明るく過ごしていただきたいと思います。このドラマが視聴者の皆さんへのエール・応援歌になれば幸いです。
主演の窪田正孝さんは、繊細さと大胆さ、強さと弱さを併せ持った深い魅力のある俳優です。青年時代から30年にわたる人生を演じ切るためには、そうとうの演技力が必要だと思います。人気・実力ともに今もっとも期待されている窪田正孝さんこそ今回のドラマにふさわしいと思いオファーしました。

<物語>
日本が生糸輸出量世界一となった明治42年、急速に近代化がすすむ福島の老舗呉服店に、待望の男の子が誕生する。のちに多くの名曲を生み出すことになる天才作曲家・古山裕一である。

老舗の跡取りとして育てられた裕一だが、少々ぼんやりしていて、周りには取り柄がない子どもだと思われていた。しかし音楽に出会うと、その喜びに目覚め、独学で作曲の才能を開花させてゆく。
青年になった裕一は家族に内緒で海外の作曲コンクールに応募。このことが裕一の運命を変えてしまう。なんと応募した曲が上位入賞したのだ。そしてそれをきっかけに、裕一は歌手を目指しているという女学生と知り合う。福島と豊橋―遠く離れた地に住みながらも、音楽に導かれるように出会った二人は、結婚。上京すると、二人には個性豊かな人々との出会いが待っていた。そして不遇の時代を乗り越え、二人三脚で数々のヒット曲を生み出していく。

しかし時代は戦争へと突入し、裕一は軍の要請で戦時歌謡を作曲することに。自分が作った歌を歌って戦死していく若者の姿に心を痛める裕一…。
戦後、混乱の中でも復興に向かう日本。古山夫妻は、傷ついた人々の心を音楽の力で勇気づけようと、新しい時代の音楽を奏でていく─。

http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=17924