ビートルズ(The Beatles)“ルーフトップ・コンサート”の舞台裏。50周年を迎える“ルーフトップ・コンサート”だけに焦点をあてた初の書籍『ルーフトップ・コンサートのビートルズ』(著:トニー・バレル、翻訳:葛葉哲哉)がDU BOOKSから1月末発売予定。
“ルーフトップ・コンサート”は、1969年1月30日にビートルズが英ロンドンのサヴィル・ロウにあったアップル・コアの屋上で行ったゲリラ・ライヴ。事実上ビートルズの最後の歴史的なライヴ・パフォーマンス。
本書は、『ゲット・バック』セッションのクライマックスに行われた歴史的イベントまでのメンバーたちの様子と、渦中にいた人々の証言によるドキュメンタリー。ビートルズの再生とバンド内の人間関係を描きながら、なぜルーフトップ・コンサートが行われたのか、なぜあのような形になったのかを解き明かします。
●『ルーフトップ・コンサートのビートルズ』
トニー・バレル (著), 葛葉哲哉 (翻訳)
2,200円(本体価格/税別)
ISBN 9784866470894
発売年月 2019年1月
版型 A5
ページ数 232(予定)
製本 並製
<詳細情報>
50周年を迎える“ルーフトップ・コンサート”だけに焦点をあてた初の書籍!
1969年1月30日に行われたゲリラライブかつ、ビートルズのラストライブとして知られる“ルーフトップ・コンサート”の舞台裏。
『ゲット・バック』セッションのクライマックスに行われた歴史的イベントまでのメンバーたちの様子と、渦中にいた人々の証言によるドキュメンタリー。
ビートルズの再生とバンド内の人間関係を描きながら、なぜルーフトップ・コンサートが行われたのか、なぜあのような形になったのかを解き明かす。
痛々しい沈黙。その時突然、バンドリーダーとしてのジョン・レノンが蘇った。
「クソったれ、やってやろうじゃねぇか!」と叫んだジョンに度肝を抜かれ、
ジョージもリンゴも口をつぐんだ。
数分のうちに4人は一列になって螺旋階段を上がり、
観衆の前で演奏する最後のコンサートに臨んだ。 ――本文より――
1969年1月の寒さ厳しいある日の昼どき、ロンドン、サヴィル・ロウ界隈にエレクトリック・ギターの音が鳴り響いた。通りや建物に人々が集まり、何が起こったか確かめようと、屋根やポストによじのぼる者もいた。彼らは昼食を忘れて音楽に聴き入った。
最後のライブから2年半余り。ビートルズは新曲「ゲット・バック」、「ドント・レット・ミー・ダウン」など数曲を屋上から響き渡らせ、仕立て職人たちの上品な耳をざわつかせた。
<著者について>
☆トニー・バレル(Tony Barrell)
人生の大半をミュージシャンへのインタビューと数々のビッグ・イベントについての執筆に費やしてきた音楽ライター。1969年、ビートルズが屋上で演奏したと聞き、当時小学生だったため見に行けなかったことをひどく悔やんだ。その日以来ルーフトップ・コンサートに魅せられ続けている。
☆翻訳:葛葉哲哉
1956年生まれ。花園大学文学部仏教学科を卒業後、小学校勤務。2013年退職。ビートルズとの出会いは69年の13歳の時。72年に英国バンド、フリーを聴いて以来ブリティッシュ・ロックをこよなく愛している。98年にはポール・コゾフ(g)の墓を訪れた。共著に『学級担任のための活動アイデア集5・6年生用』(三省堂)、翻訳書に『フリー・ザ・コンプリート』(DU BOOKS)がある。