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『伊藤政則の“遺言”2』『月刊 伊藤政則(仮)』発売記念トーク&サイン会 レポート到着

2018/10/26 21:48掲載
伊藤政則
伊藤政則
10月15日にdues新宿で開催された書籍『伊藤政則の“遺言”2』『月刊 伊藤政則(仮)』発売記念トーク&サイン会。当日のレポートが到着しています

以下シンコーミュージックより

 書籍「伊藤政則の“遺言”2」「ヘドバン presents 月刊 伊藤政則(仮)」発売記念トーク&サイン会が、10月15日(月)に満員の観客を集め、dues新宿にて開催された。この二冊はその少し前の9月22日(土)〜25日(火)の4日間にわたりタワーレコード渋谷店で開催された『MASA ITO メモラビリア・フェスト -THE FINAL- “メタル聖地巡礼”』に関連し、その初日に先行販売というスケジュールで進行していた。

 トーク・イベントばっかりで声の調子悪くて、食欲はあるんですけどね(笑)。先週、仙台で相当エネルギー持っていかれましたね。番組終ってからそのまま仙台に行ってトーク・ショーをやって、牛タン食って、地酒飲んだ段階で、もう命がないなって思いました(笑)。
 今回のこの二冊を出すにあたっては──これは番組でも言ったんですが──元々はタワーレコードのメモラビリア展ありきで進んだんです。イベントをやるために色々とアイディアを出し、みんなの労力も遣い、お金も出し──、僕は何をやるのも中途半端なのはイヤなので。

このイベントで販売された、以前キングレコードから伊藤氏が出したレコードの再発の顛末が語られた後、いよいよ今回の二冊の話題に。

 このイベントの目玉として単行本はあった方がいいだろうと。で、実は三冊出す予定があった。三冊目は別の出版社で随分前から計画して、方向性も中身も全部決まっていたけれど、まだ1ページも進んでいなくて(笑)。アイディアとしてはよかった。いつでも通用するアイディアだったけど、今回は間に合わなかった。
 で、今回発売した二冊は見ていただければ分かる通り、「伊藤政則の“遺言”2」は、僕が喋った内容をBURRN!の編集担当の方が文字に起こし、それを広瀬編集長がまとめてくださって、僕の所に送られてきた。それに校正の赤字を入れて送り返して本が出た──という流れです。僕がやったことは赤字を入れただけですよ、“ここをちょっとこう直して……”って。
 その校正の時期というのが、僕がスラッシュのインタビューを終えて日本へ帰ってきて、すぐにまたロンドンに行って、夏休みをとって──3週間のうち日本にいたのは週末だけっていう頃で。その時に何か分厚い封筒が来たので、なんだろうと自分の部屋に持っていって開けないでいたんだよね。
 それである日、開けたらこれが校正の束。締め切りを見たら、なんと開けたその日! 広瀬さんからも会社にメールが来ていて、“とにかく校正をいただかないと本が出ません”って広瀬さん風の厳しい言葉で書いてあった(笑)。これはヤバイ!!と。本当に徹夜に近い感じで赤字を入れて、翌日広瀬さんに戻して「“遺言”2」は無事に出ることになりました。
 その後9月5日の水曜日に<マイケル・シェンカー・フェスト>が東京国際フォーラムであって、観に行ったら隣の席が広瀬編集長で、“あっ、伊藤さんどうも。今日ちゃんと校了(本の校正を終えて印刷に移る段階)で、「“遺言”2」ビチっと進んでます。これが伊藤さんのメモラビリア展に間に合う日程です”と仰るんです。
 ──あれ!? おかしいな。月曜日に「月刊 伊藤政則(仮)」の対談したばかりだけど……トークを原稿としてまとめるっていうから読書のこととか話して……。それを文字起こししてまとめるともう間に合わない? これ大丈夫かな?と思ったんだけど、無理だとか間に合わないとか「月刊 伊藤政則(仮)」の編集者は何も言ってこない。
 二冊同時発売でタワーレコードのイベント初日に間に合わせるスケジュールで、片方はもう終わってる──と心配になりまして、その週末金曜日の夜に担当編集者のウメに、大阪の802に向かう新幹線に乗る前に電話したんです。なかなか電話出なくて、やっと出たので “ところで、お前どのくらい抱えてるんだ? どんな感じなんだ?”って聞いたら、3日寝てないような声で “え〜〜もうケイオスでダメっす”って。聞いたら、一人でほとんど全部企画を抱えている状態。
“お前、これはヤバイんじゃないか? 土曜日に大阪から帰ってきて番組(「POWER ROCK TODAY」)に行く前と、番組終わって、一旦帰って仮眠して、日曜日会社に出るから俺がやってやるよ。分かったから全部俺の所によこせ”と言ったんです。それで、9日の日曜日にやりました──。
 結構、俺も頑張れると思ったけど、だんだん頑張れなくなってくるんだよね。番組終わって寝たのが朝の6時半、ほぼ寝てない状態で12時頃会社に行って、ウメが送ってきたものをやり始めて。集中してるから時間が経つのが早いけど、目の調子が……とか、ペースが……と気がついたら、もう夜の9時くらいになってまして。その後も連絡しながら、なんやかんやで夜中の2時半か3時くらいになっていて。もうこれで大丈夫だろうと、校正や残りの原稿を全部送ったら、“いただきました”って返事が来たんです。
 それで翌10日の月曜日に起きてから、念のため電話で “ウメ、原稿全部行ってんだろ?”って聞いたら、“伊藤さん、◎◎◎ベスト10の6位〜10位が届いてません……”って。調べたら俺が送ってなかったから、これも送って。さぁもうこれで大丈夫だろう……って思ったら、実は彼は全部僕に言ってなくて──まだ残ってた企画や原稿があった。
 だから、何故この本が出せたのか、僕には分からない(場内爆笑)。印刷所を空けて待つとか色々あるんでしょうけれど。最後は「グルメタル」のページとかは文章も写真のキャプションも入ってなくて、“伊藤さん、お願いします!”って言うから、それこそビヤ〜っていう感じで書きました。写真も時間がないので編集部に任せて僕はノータッチ。他にも“この企画やめちゃいますか?”ってなったのが9月10日くらいですよ、誌面的にまだどうなるか分かってない展開で。すごいスリリングな感じ。いやぁ、よく本になったなぁと。だから文字校正が甘々なんです。ウメはやったって言うけど、やっぱり3回くらいやらなきゃダメ。俺が完全納品したページも原稿がとんでるのが何箇所かあったし。
 まぁ、でもよく本になりました。彼は最後3日、4日寝てなかったと思う。俺ももうちょっと手伝えたんだけど──できることがもうなかったんだよね、編集の問題だけで。
 本はみんな“面白い 面白い”って言ってくれているので、良いんじゃないかと思うけど、ウメは “一冊作ってみてなんとなく掴めたんで、次はなんとか行けそうです、伊藤さん!”って言ってきて(場内大爆笑)。おいおい、これってテストケースだったのかよ? そこを一冊目に出して欲しかった(笑)。まぁそんな感じでした。よくぞ頑張ってくれたなって彼には感謝してます。
「“遺言”2」の非常に真面目な展開と違って「月刊 伊藤政則(仮)」は編集者とデザイナーたちに全部任せたのがいい風に回転して、ずいぶん遊んでくれて面白い。でもこういうのはなかなか作れないと思いますよ。作ろうと思ってこういう本は作れない。たまたま色んなことが重なって、企画がダメダメになって時間がなくなって、例えばグラビアに洋楽のシングル盤が10枚入る──とか聞いてないし。これってモノクロじゃないの?とかもう奇想天外です。普通の単行本作りでは考えられない作り方をしてるから面白いのかなと思います。

この後、サイン会が行われた。

●『伊藤政則の“遺言”2』
B6判/208頁/本体価格1,852円/発売中
ISBN:978-4-401-64662-3
「語っておきたいロックの歴史がある」──
“日本のメタル・ゴッド”伊藤政則が、豊富な実体験に基づいてヘヴィ・メタル/ハード・ロックの歴史を“日本の洋楽”という切り口で語る、大好評トーク・イベント『伊藤政則の“遺言”』の書籍化、第2弾!

●ヘドバンpresents 
『月刊 伊藤政則(仮)』
A5判/160頁/本体1,500円+税/発売中
ISBN 978-4-401-64661-6
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