HOME > ニュース >

ボブ・ディランが「風に吹かれて」を書きあげた数時間後の初ライヴ音源が世界初CD化 『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』詳細発表

2018/07/04 14:35掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Bob Dylan / Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections
Bob Dylan / Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections
ボブ・ディラン(Bob Dylan)が「風に吹かれて」を書きあげた数時間後の初ライヴ音源が世界初CD化。時代が変る歴史的瞬間を捉えた貴重なライヴの数々を収録した来日記念盤『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』の詳細発表。7月18日に日本先行で発売されます。海外盤は7月27日発売

以下インフォメーションより

いよいよ7月29日にフジロック初参戦を果たすボブ・ディラン。7月18日発売となる来日記念盤『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』に、ロック史に残る伝説の瞬間、歴史的瞬間を捉えた超貴重なライヴ音源の数々が収録されることが発表された。1曲目には今も歌い継がれる名曲「風に吹かれて」が書かれた、その当日のライヴを収録。この曲は1962年7月9日にコロンビア・スタジオで録音されたが、それから遡る事、およそ3カ月前の4月16日午後、ディランはコーヒーショップでこの歌を書きあげ、数時間後に行われたライヴで初めて披露。その歴史的な録音が初めてCD化となる。

ボブ・ディランがフォークからロックへ転換する、まさに時代の変革の瞬間を切り取ったパフォーマンスも収録される。日本盤のみにボーナストラックとして収録される曲は、1966年5月17日英国マンチェスター公演で起きた事件、エレキギターをもって歌おうとするディランは「ユダ!(裏切者)」と観客からなじられるが、バックバンドを振り返り「Play it fuckin’ Loud!」と指示し、挑むように演奏を始める「ライク・ア・ローリング・ストーン」。ロックがロックであった頃の証ともいえるライヴ。そして、1965 年7月25日の“ニューポート・フォーク・フェスティヴァル”にて、エレクトリックで演奏するディランへの非難渦巻く中演奏された「悲しみは果てしなく」も収録。

さらに、1963年8月、人種差別に反対する公民権運動が高まりを見せ、約25万人がリンカーン記念堂前のワシントン記念塔広場に集結し、マーティン・ルーサー・キングによる「私には夢がある」という演説でも知られる“ワシントン大行進”時にジョーン・バエズと共に歌った「船が入ってくるとき」や、ザ・バーズのデビュー曲で1965年6月、全米1位を獲得した事で知られる「ミスター・タンブリン・マン」の、ディランがこの歌を執筆後に初めてライヴ演奏した1964年5月17日の録音なども収録。ライヴだからこそ伝わる時代や社会が生み出す空気やムード。フォークからロックへと表現の幅を広げ、詩人としてアーティストとして成熟してゆくディランの姿が、つぶさに見てとれるような歌の数々が並ぶ。収録曲の詳細は本日公開された来日記念特設サイトをご覧いただきたい。

<ボブ・ディラン来日記念特設サイト>
http://www.110107.com/dylan_live_1962-1966

ノーベル文学賞受賞後日本初公演、日本のロック・フェス初参戦となる7月29日のフジロック出演は、日本通算101回目の公演となるもの。初来日公演から40周年を迎えた記念すべき年に、誰もが願って止まなかった舞台での、真夏の夜のたった一度だけのライヴを記念する今作は、60年代初頭のライヴ音源より当時を代表する曲ながらレアな音源をまとめたもの。主に『The 50th Anniversary Collection』と称してヨーロッパで発売された、入手困難なLPから名演の数々をセレクト。CD-Rとして発売されたものが一部あるが、66年録音ライヴの6曲を除けば世界初CD化となる。ディランのキャリアにおいてフォークからエレクトリックへと変遷する、賛否渦巻いたドラマチックな時期の録音。また同時期に残した傑作のスタジオ録音作に対してライヴではどのように演奏したのか、興味深い内容になった。ニューヨークやロンドンでの録音に加えニューポートでの録音も収録。いかに時代を経ようとも、未だに魅力を放つ歌の数々。そして、同じ時代に生きた喜びを目撃する。
<商品情報>

●ボブ・ディラン: 『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』
BOB DYLAN: "Live 1962-1966 Rare Performances From The Copyright Collections" 

2018年7月18日発売予定
価格¥2,800+税
SICP31180-31181(2CDs)
解説・歌詞・対訳付

<収録曲>

Disc 1

1. 風に吹かれて (April 16, 1962)

2. コリーナ、コリーナ (April 16, 1962)

3. ジョン・ブラウン (April 12, 1963)

4. くよくよするなよ (April 12, 1963)

5. ボブ・ディランの夢 (April 12, 1963)

6. 七つののろい (April 12, 1963)

7. スペイン革のブーツ (April 12, 1963)

8. 戦争の親玉 (October 26, 1963)

9. ハッティ・キャロルの寂しい死 (October 26, 1963)

10. 船が入ってくるとき (August 28, 1963)

11. 時代は変る (May 17, 1964)

12. 北国の少女 (May 17, 1964)

13. ミスター・タンブリン・マン (May 17, 1964)

14. 悲しきべイブ (May 17, 1964)

15. ラモーナに (July 26, 1964)

16. 自由の鐘 (May 17, 1964)

Disc 2

1. いつもの朝に (June 1, 1965)

2. イッツ・オールライト・マ (April 30, 1965)

3. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット (May 1, 1965)

4. エデンの門 (May 7, 1965)

5. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー (May 1, 1965)

6. シー・ベロングス・トゥ・ミー (May 10, 1965)

7. マギーズ・ファーム (September 3, 1965)

8. 悲しみは果てしなく (July 25, 1965)

9. 廃墟の街 (April 13, 1966)

10. 連れてってよ (May 11, 1966)

11. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー (May 11, 1966)

12. やせっぽちのバラッド (May 20, 1966)

13. ジョアンナのヴィジョン (May 6, 1966)

日本盤のみのボーナス・トラック

14. ライク・ア・ローリング・ストーン (May 17, 1966)

▲世界初CD化(1966年録音は除く)

<『ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス』のポイント>

*日本発企画で、FIJI ROCKへの初出演を記念したライヴ盤。全世界でも発売が決定!

*封入オールカラー16Pブックレットは、ディランのマネージメントが今作のために提供してくれた、65〜66年のツアーの模様を主とした写真を元に表1と4を除く中面を日本で独自にデザイン

*64ページのブックレットには菅野ヘッケル氏による詳細なデータを含む一曲ごとの全曲解説(約1万2千字)を収録する他、全30曲の歌詞・対訳付

*ヨーロッパのみ100セット限定でCDRやLPで発売された、通称『The Copyright Collections』からの一般には入手困難だったライヴ音源を収録。

(1962年版は2012年にヨーロッパで100セットのCDRで限定発売。1963年版は2013年にヨーロッパでLP100セット限定発売。1964年版は2014年にヨーロッパでLPを限定発売。1965年&1966年版はブートレッグ・シリーズの特別限定BOXに収録、もしくは特典DL音源として発表された)

*収録曲のほとんどが、これまで日本では正式発売されたことのない希少な作品ばかりで、世界初CD化が30曲中24曲

*ロック史に残る伝説の瞬間、歴史的ライヴを収録