John Coltrane / Both Directions At Once: The Lost Album
ジョン・コルトレーン(John Coltrane) の完全未発表スタジオ録音を発掘。アルバム『Both Directions At Once: The Lost Album(邦題:ザ・ロスト・アルバム)』がYouTubeで全曲フル試聴可
1. Untitled Original 11383
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2. Nature Boy
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3. Untitled Original 11386
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4. Vilia
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5. Impressions
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6. Slow Blues
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7. One Up, One Down
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アルバムのデラックスエディションはSpotifyで全曲リスニング可
アルバムは日本、海外ともに6月29日発売。2枚組のデラックスエディションも発売されます。リリース元はVerve/ユニバーサル ミュージック。
以下は以前に公開された音源・映像
未発表オリジナル曲「Untitled Original 11383」
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アルバムの日本版ティーザー映像
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以下インフォメーションより
ジョン・コルトレーン(1926-1967)の完全未発表スタジオ・アルバムが、録音から55年の時を経て6月29日(金)に全世界同時発売!
アルバム『ザ・ロスト・アルバム』(原題:Both Directions at Once: The Lost Album)は、マッコイ・タイナー(ピアノ)〜ジミー・ギャリソン(ベース)〜エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)という通称“黄金のカルテット”と呼ばれる伝説のグループで、1963年3月6日(水)にニュージャージーのヴァン・ゲルダー・スタジオで行った公式セッションを収録したもの。
レコーディングは、マンハッタンのジャズクラブ「バードランド」での2週間公演期間中の昼間に行われたが、バンドはその翌日にも同スタジオに戻り、名盤『ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン』を録音。
数々の名作を残した絶頂期のコルトレーンの姿を余すところなく捉えた、アメリカ音楽史の歴史的遺産と言っても過言ではない音源です。
今回発表されるのは、レコーディング・セッションの記録は残っていたものの海賊盤も含めこれまで一切に世に出たことがなかった幻の音源。
マスターテープの所在も不明になっていた、まさに「失われた」音源でしたが、録音終了後にコルトレーンがスタジオから持ち帰り、当時の妻ナイーマに渡していたモノラル録音のリファレンステープが彼女の遺族によって発見され、このたび録音から55年のときを経て、コルトレーンが当時在籍していたインパルス・レーベルより発表されることとなりました。
マスターテイク全7曲(約47分)のうち、「アンタイトルド・オリジナル11383」「アンタイトルド・オリジナル11386」はコルトレーンの未発表のオリジナル曲。
また、代表曲「インプレッションズ」と初録音のジャズ・スタンダード「ネイチャー・ボーイ」の2曲は、ピアノのマッコイ・タイナー抜きのトリオ編成での貴重な録音。
そして、これまで非公式録音のライヴ盤でしか世に出ていなかったコルトレーンのオリジナル曲「ワン・アップ、ワン・ダウン」のスタジオ録音と、話題性抜群の内容となっています。
今回のアルバム発表について、コルトレーンの友人であり現役最高峰のサックス奏者であるソニー・ロリンズは、「これはまるで、巨大ピラミッドの中に新たな隠し部屋を発見したようなものだ。」と喜びのコメント。
また、現在インパルス・レーベルを管轄するヴァーヴ・レーベル・グループの社長兼CEOのダニー・ベネットは、「現在ジャズは21世紀のオルタナティヴ・ミュージックになりつつありますが、誰もジョン・コルトレーン以上にジャズの境界を壊す表現を成しえたアーティストはいません。彼は音楽の流れを変えた先見の明があり、この“失われた”アルバムは一生に一度の発見と言えます。」と語っています。
アルバムは、マスターテイク7曲を収録した通常盤と、別テイク7曲収録のボーナス・ディスク付2枚組のデラックス・エディションの2形態でリリース。
わずか40年の生涯ながら、ジャズ史のみならず、アメリカ音楽史に偉大な功績を遺したジョン・コルトレーンの絶頂期の演奏が堪能できる、全音楽ファン必聴の作品と言えます。
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『ザ・ロスト・アルバム』はなぜ“奇跡”と呼ばれるのか!?
ジャズ史上最高のカリスマの絶頂期を捉えた新曲を含むスタジオ録音作。
アメリカ音楽史の歴史的遺産、奇跡の発掘!
わずか10年強という短い活動期間ながら、現在もジャズのみならず多くの音楽ファンを魅了し続けるカリスマ=ジョン・コルトレーン。
そのコルトレーンが絶頂期の1963年に吹き込んだ音源が、録音から55年の時を経て奇跡的に発表されます。
なぜ“奇跡”と呼ばれるのか!?
① なぜなら、これは“ロスト=失われた”作品だから!
コルトレーンの没後、スタジオやライヴ含め、さまざまなアルバムが発売されてきました。しかし、今回の『ザ・ロスト・アルバム』は、当時在籍していた米国インパルス・レーベルに録音の記録には残っていたものの、マスターテープがどこにも存在せず、長らく“謎”といわれていた音源です。
② なぜなら、これは“完全な新作”だから!
過去に海賊盤などでも一切世に出たことがなく、また、未発表のライヴ音源でもなく、これはコルトレーンが作曲した今回初登場となる新曲を含む、リリースを前提に録音されたスタジオ録音作品です。
③ なぜなら、コルトレーンの“絶頂期を捉えた録音”だから!
60年代に入り当時新興だったインパルス・レーベルと契約し、圧倒的なパフォーマンスでジャズ界のトップスターとなったコルトレーン。キャリアの絶頂期というべきこの時期に活動していた、マッコイ・タイナー(ピアノ)〜ジミー・ギャリソン(ベース)〜エルヴィン・ジョーンズ(ドラム)とのバンドは”黄金のカルテット”と呼ばれ、現在も絶大な人気を誇っています。
そのカルテットが名盤と呼ばれる『ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン』の録音前日にレコーディングしたのが本作『ザ・ロスト・アルバム』。その後フリー・ジャズへと傾倒していくコルトレーンが、スタンダードや自身の代表曲「インプレッションズ」を取り上げた作品で、同時期に録音され、“バラード3部作”と呼ばれ人気の高い、『バラード』、『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』、『ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン』に比肩する内容です。
☆ジョン・コルトレーン 『ザ・ロスト・アルバム』 3つの疑問
疑問① なぜ録音当時発表されなかった?!
これに関して確たる証拠や証言がなく、決定的な理由はわかりませんが、推測は以下の通りです。
当時所属のインパルス・レーベルは、『バラード』、『ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン』、『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』といった、(今回の未発表セッションとは異なる)企画要素の強い作品を連続して発表していました。
加えて、当時コルトレーンは人気が鰻登りの状態で、その人気に乗じて過去に所属したレーベル(プレスティッジ、アトランティック)より、各社の在籍時に録音していた音源がこぞって(まるで新作を装って)発売されました。そのため、市場にコルトレーンのアルバムがあふれて混乱をきたしていたそうです。
そんな状況のために、いつしかリリースのタイミングを逸してしまったと思われます。
疑問② 録音されたマスターテープはどこへ消えた?
録音されたマスターテープは、インパルス・レーベルが録音場所のヴァン・ゲルダー・スタジオから引き上げて管理していました。
コルトレーンの死後(60年代後半)、レーベルの親会社であるABCレコードはロサンゼルスへと本社を移転、インパルス関連のマスターテープもすべてロスの保管施設に移管されました。
やがて70年代初頭に入り、ABCレコードの経費削減の取り組みの一環として、保管費用の節約のため、貴重なマスターテープが次から次へと廃棄されました。カタログに存在する1アイテムにつき1本のテープ・コピーは保有される、という基準だったため、当時までにリリースされていなかった音源のテープは破棄されてしまったそうです。
そんな中に今回も未発表セッションのマスターも含まれていたと思われます。
疑問③ どのような経緯でテープが見つかった?
コルトレーンは毎回録音セッションを終えると、いつもリファレンステープをエンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーから受け取り、家に持ち帰って演奏を再チェックするのを習慣としていました。それは、マスターテープと同時にモノラル録音された音源です。当時コルトレーンは、これらのテープの一部を自身の手元に置き、一部は当時の妻ナイーマに預けていました。(注:本作が録音された1963年当時、既に二人は別居していましたが、連絡を取り続けていたそうです。)
時は流れて2005年。NYマンハッタンでジャズ・ミュージシャンの遺品を中心とするオークションが開催され、ナイーマの遺族からの出品予定品目の中に、彼女の自宅に残されていた上記リファレンステープが含まれていたことで、テープの存在が明らかになりました。
それを受けて、ヴァーヴとコルトレーンの遺族との間でアルバム発売に向けての協議がスタート。その後ヴァーヴの担当者が会社を離れたためプロジェクトが頓挫していましたが、昨年担当者がヴァーヴに復帰したことで再び動き始め、テープの発見から13年の歳月を経て、ようやく今回世に出ることになりました。
https://www.universal-music.co.jp/john-coltrane/ ●『Both Directions At Once: The Lost Album Deluxe』
●『Both Directions At Once: The Lost Album』
1. Untitled Original 11383
2. Nature Boy
3. Untitled Original 11386
4. Vilia
5. Impressions
6. Slow Blues
7. One Up, One Down
●『Both Directions At Once: The Lost Album Deluxe』
[Disc: 1]マスターテイク
1. Untitled Original 11383 - Take 1
2. Nature Boy
3. Untitled Original 11386 - Take 1
4. Vilia - Take 3
5. Impressions - Take 3
6. Slow Blues
7. One Up, One Down - Take 1
[Disc: 2]別テイク
1. Vilia - Take 5
2. Impressions - Take 1
3. Impressions - Take 2
4. Impressions - Take 4
5. Untitled Original 11386 - Take 2
6. Untitled Original 11386 - Take 5
7. One Up, One Down