スコットランドの島でキャンプを楽しんでいた子供3人を含むグループ。ブラックメタル好きということで、参加者全員が黒ずくめの服にコープス・ペイント(顔を白と黒に塗る化粧)という姿でキャンプを楽しんでいたところ、島の住人から集団自殺と間違われ、地元警察が救急車、消防車、救命艇、ヘリコプターなどを使った大規模な救出作戦を実行するという出来事が起きています。
通報を受けた警察は、大規模な救出チームをすぐに送ってグループを発見。英ガーディアン紙やカナダのCBCラジオなどによれば、“救出”されたのは大人3人と子供3人。子供3人は誘拐された可能性もあると考えた警察は大人と子供たちを別々の海岸に連れていき事情を尋ねています。警察は救出作戦中、グループが乗ってきた車の窓を割って遺書が書かれたノートがないか探したそうです。
このグループBlack Metal Breweryの創設者であるパナジオティス・フィリスは、ガーディアン紙の取材に「彼らは私たちを救出するために素晴らしい仕事をしました。唯一の問題は、私たちが救出される必要がなかったということです」と述べています。
またこのグループの一員で、グラスゴー拠点のブラックメタルバンド、Nyctopiaのメンバーとしても活躍する(現代語教師でもある)デイヴィッド・ヘンダーソンは「俺らが何か悪いことでもしたかと思ったけど、ただ野外キャンプをして、ビールを飲んで、ヘヴィメタルを聴いていただけ」と述べ、別のインタビューでは「映画のようだった」「彼らはスコットランドでキャンプしているブラック・メタルの男たちを見るのに慣れていないんだろう」と笑いながら語っています。
以下はNyctopiaのデモ音源集