『レコード・コレクターズ 3月号』の特集は「シティ・ポップ 1973-1979」。シティ・ポップとはそもそも何なのか?『レコード・コレクターズ』がその起点を定義し、流れと発展を解説。同誌史上初のシティ・ポップ特集を、70年代編と80年代編の2ヶ月連続で掲載する予定。また3月号にはロキシー・ミュージックのデビュー・アルバム『Roxy Music』(1972年)の特集も掲載されます。2月15日発売予定
●『レコード・コレクターズ 2018年 3月号』
【特集】 シティ・ポップ 1973-1979
1970年代の日本で作られるようになった、都市で生きることを歌った新しい音楽。米英のロックやソウルの当時の動きとも呼応して生まれたそれらの音楽はシティ・ポップと呼ばれるようになり、1990年代~2000年代を通して再評価が進みました。さらに近年、若い世代や海外からも注目を集めるようになり、シティ・ポップの新たな捉え直しが目立ってきました。今回はこれまでとは異なる視点も踏まえながら、その尽きない魅力に迫ります。
■ 自分たちが暮らす都市を描く音楽として捉えなおされるシティ・ポップ(松永良平)
■ 米国シーンの流れを同時代的に取り入れたクールな日本の音楽(渡辺亨)
■ ブラジルのシンガー、エジ・モッタが語るシティ・ポップの魅力(中原仁)
■ ハワード・ウィリアムズ(英国人DJ/ディストリビューター)インタヴュー~日本独自のソウルやファンクが、西欧の耳にとって聴くべきものになっているんだ(松永良平)
■ シティ・ポップ 1973-1979 名盤選(池上尚志、遠藤哲夫、小川真一、片島吉章、金澤寿和、北中正和、小山守、篠原章、柴崎祐二、清水瑶志郎、ヒロ宗和、高木龍太、武田昭彦、立川芳雄、土佐有明、中村彰秀、人見欣幸、馬飼野元宏、松永良平、水上徹、宮子和眞、村尾泰郎、安田謙一、除川哲朗)
【特集】 ロキシー・ミュージック──デビュー作の衝撃
「リ・メイク/リ・モデル」──既成の音楽やアートの再構築を旗印に掲げ、グラム・ロックの黄金時代に颯爽と登場したロキシー・ミュージック。同時代だけでなく、後のニュー・ウェイヴ・シーンにも多大な影響を与えた彼らのデビュー・アルバムが、待望の拡大版で登場しました。ロックンロールからアヴァンギャルドまでを一枚の中に収めた音楽性の豊かさは、どのように構築されていったのか。貴重なデモ・テープ音源、BBCセッション、別ヴァージョンやレア映像を収めた今回の4枚組を核に、アルバム『ロキシー・ミュージック』の本質とその画期性を検証します。
■ “芸術工房"から生み出された全く新しい音楽スタイル(大鷹俊一)
■ 『ロキシー・ミュージック』の英米オリジナル盤
■ ジャケットを飾った女性モデル(大鷹俊一)
■ 『ロキシー・ミュージック』全曲ガイド(サエキけんぞう)
■ 4枚組<スーパー・デラックス・エディション>解説(赤岩和美)
□ フリートウッド・マック
初出となるライヴ音源や別ヴァージョンを大量に加えた『ファンタスティック・マック』の拡大版(青山陽一)
□ 『「翼をください」を作った男たち~山上路夫・村井邦彦作品集』
山上路夫が語る創作の裏話(鈴木啓之)
□ ジュールズ・シアー
インタヴュー~ウッドストックの近しい音楽家たちが参加した最新作を語る(若月眞人)
□ ザ・ヤードバーズ
グループ末期の姿を捉えた、ライヴ音源のリミックス版とスタジオ録音の生々しさ(犬伏功)
□ 2017年1~12月号 アルバム総索引/記事一覧 ほか